朱雀の──── (ページ4)

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Ⅲ ページ4

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「おォ～、朱雀かィ初めて見たねェ～」

呑気に話しながらもこちらに光を撃ってくる黄猿に、内心舌打ちしながらも光を避ける。

ミスって何度かあたりはしたが、私は回復も出来るので目の前で回復してやると驚いたようにこちらを見てくる。

「まるで第二の不死鳥だねェ～」

また指を構えてくる前に、大きな鳴き声をあげ、音に驚いている間に蹴り落としてやった。

朱雀化を半分解き、上半身だけ元の姿になる。ずっと朱雀化をしていると、体力を消耗しすぎてしまって疲れるのだ。後の為にも体力は温存していた方がいい。

「おま、ッ…！！！服着ろよ！！」

『はぁ～？羽で隠してるから問題ないわよ』

私の姿を見たエースが顔を真っ赤にしながら訴えてくるが、面積の少ないあれで隠しても布が切れたら終わりだからと却下する。

その場所から動かずに、じっと同じ場所に留まっていると、愚かにも下から狙ってくる海兵達が居たので鋭くなっ羽を下に向けて飛ばす。

『私に手を出そうなんて…頭が足りなかったのね。』

一筋だけ涙を流してあげる、可哀想な人達。海軍でなければ、私に攻撃してこなければ死にはしなかったのにね。

ああなんて、

『可哀想に』

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