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それにAは“ふふっ”と笑みを溢すと
「高校生だったんだね
キッドのお兄さん」
言われた言葉に快斗は目を見開いた
本気で心臓が飛び出るかと思った
ストーカーと思われてはいなかったにしろそれ以上に状況が悪化した気がした
快「…キッドって…怪盗キッド…？」
「うん」
快「俺が…？」
「うん」
頷いてくるA
快斗が怪盗キッドだということを疑っていない目だった
快斗はぐっと手に力を入れると
快「…あはは！んなわけねぇじゃん！
人違いじゃねぇか？」
どうにか平静を装い笑ってそう言った
「…」
そんな快斗にAは目を瞬かせ
快斗を大きな瞳でじーーーーっと見てくる
その瞳に自分の笑みが引きつらないよう必死で堪える快斗
快「(何この子超怖ぇ…！！)」
自分を見上げてくる綺麗な桃色の瞳
それが今の快斗には逆に恐怖だった
本気でこれまでに無いくらい逃げ出したくなった
心臓をバクバクさせながら次の言葉を待つ
快「…！」
するとAがにこっと笑った
「そっか！
人違いなんだね！」
快「…え」
「それなら仕方ないね！
じゃあ私帰るよ！」
快「えっ…！ちょ…っ
(“仕方ない”って何だ！？)」
「バイバイ！」
そう手を振って踵を返すA
快「…っちょっと待ったぁ！！！」
「！」
そのAの腕を快斗が掴んだ
あっさり帰ろうとしたAに安心なんて出来るわけが無い
“キッドのお兄さん”と言い切ったこの少女にははぐらかすまでも無く恐らくというか確実にバレている
このまま帰してはダメだと本気で思った
「あれ？
隠したいんじゃなかったのかい？」
快「…！」
するときょとんとした表情でそう聞いてきた
快「(何っっだこの子！？)」
快斗は地面に崩れ落ちそうになった
とりあえずそれは耐えAの腕を引き人気の無い場所まで移動する
.
快「…どうしてわかりました？
私が怪盗キッドだと」
Aに向き直り笑みを浮かべそう聞く
「お兄さんさっきの口調聞いちゃったらその格好でその口調だとすっごく違和感あるよ！
合ってない！」
快「…仕方ねぇだろ！？
つうかだからどうしてわかったんだよ！？」
めちゃくちゃいい笑顔で言われ快斗は素で突っ込んだ
「わかるものはわかるんだ
それ以外言いようが無いよ」
快「…あの名探偵のボウズから聞いてたとかそんなじゃ無しに？」
「コナン君の事かい？
お兄さんの事は何も聞いてないよ？」
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sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (
レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能！！！凄いです！！ (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます！ (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ | 作成日時：2018年12月14日 23時
