検索窓
今日:40 hit、昨日:106 hit、合計:814,386 hit

163 ページ27

163





「君は最初
私の事をすごく警戒していたね?」
コ「…!そ…それは…」
「うん ごめんよ
私はあの時君が必死で隠していた秘密を何も考えず口にしてしまった」
コ「!」
「けどそれは
本当に誰から聞いたわけでも知っていたわけでもないんだ
ただ本当に…」







コ「…わかってるよ」
「!」

Aは視線を上げコナンを見る



コ「…いや…わかったんだ
いくら信じられないような事実でも
恐らくAさんには
本当にそう“見えてる”んだって」

その言葉に

Aは目を大きくする



コ「じゃなかったら…
説明出来ない事が多過ぎる」

そう言って

コナンは眉を下げ笑う



「…」

Aはそのコナンの顔を

少しの間驚いた表情で見た後

口を開いた




「…君は
真実にたどり着ける人」
コ「…え?」
「君の周りでは事件ばかり起こる
君が行く場所 君がいる場所
いつだって君が気づく範囲内で起こっていたはず」
コ「…あ…あぁ…?」
「それは
君に真実を見つける力があるから
だから“運命”は導こうとしてくるんだ
君に真実を見つけてもらうために」
コ「…“運命”…?」

目を瞬かせるコナン

Aは笑みを浮かべる



「君が隠し事をしているのは
大切な人達を危険に巻き込まない為だね?」
コ「…!!」
「それに関しては哀ちゃんも同じ
君達がどういう経緯でどうしてその姿になってしまったのかは私は知らない
けど…人の命に関わる…酷く重いものを背負ってしまっているだろう事は知ってるよ」
コ「…っ…!」
「…本当は蘭ちゃんを
安心させてあげたいって事も」
コ「…!!
Aさん…!!
やっぱり俺が誰か知っ…!!」








「君は江戸川コナン君」
コ「…!」

コナンの言葉を遮り

Aははっきりとそう言った



「探偵でシャーロックホームズとサッカーとレモンパイと蘭ちゃんの事が大好きで
私の事を気にかけてくれる
優しい人
それから…」

“ふふっ”と笑みを溢すA







「私の大好きな友達さ!」
コ「…っ」

そう言った

その笑顔と言葉に

コナンは胸が詰まった





Aはわかっている


“江戸川コナン”が


“工藤新一”だという事を


けれど決して


その“秘密”を口にはしない




コ「(なん…だよ…)」




それはきっと


A自身にも


“秘密”があるから



コ「(ずりぃ…)」



その“秘密”に


踏み込ませないためだと


コナンは理解していた




コ「…じゃあ
…Aさんの“秘密”にしてる事は?」

164→←162



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (760 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1759人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能!!!凄いです!! (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サクヤ | 作成日時:2018年12月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。