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ふと、隣を見ると、いつも強気で、かっこよくて、みんなから羨望の目で見られてる彼女が、震えているのがわかった。
ゆっくり彼女の手を握ると、顔を上げた彼女は、今にも泣き出してしまいそうで、消えてなくなりそうで、思わず彼女を抱きしめた。
「田中くん、離して。」
『ヤダ！離したくない。』
「お願い。私、これ以上欲張りになりたくないの。
今なら、まだ大丈夫だから。。。」
欲張りになってくれよ。
俺は、こんなんじゃ全然足りない。
勘違いでもいい、自分勝手だって殴られてもいいから、俺はお前が欲しい。
彼女を抱き締める腕を少しだけ解いて、下を向く彼女の頬に手を添えると、ビックリしている彼女。
そのまま、自分に引き寄せて掬い上げるみたいにキスをした。
彼女は、訳がわかってないのか？ただ、俺にされるがまま。
何度も何度も角度を変えて、彼女の唇を堪能して、ゆっくり唇を離すと、彼女の瞳から、涙が一粒こぼれ落ちた。
『好きだよ。』
「嘘。。。」
『なんで嘘？』
「だって、田中くんは蘭が好きだったもん。
蘭と私じゃ違い過ぎる。」
『お前、いつの話してんだよ。
蘭の事は、とっくになんとも思ってねぇよ。
俺、結構、お前にアピールしてたと思うけど、気付いてなかったの？』
「本気じゃないと思ってたから。。。
自分に落ちないから、意地になってるだけだと思ってた。」
『お前の中で、俺ってどんなイメージなの？』
「遊び人で女の子とっかえひっかえして、飽きたらぽいって捨てて。。。」
『待て！待て！待て！』
「でも、ほんとは傷付きやすくて、見栄っ張りで、友達想いで、誰よりも優しい人。」
『今のは、ずりぃだろ。』
もう1度彼女を引き寄せて、さっきより濃厚なキスをした。
逃げる彼女の舌を捕まえて、絡ませると彼女から艶っぽい吐息が漏れる。
やべぇな。止まらない。
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らいち(プロフ) - nao519さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。続編ですか！お付き合いした後の落とし所が、いまいちわからないんですよねー！どうしましょうかねー？ (2020年5月21日 14時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
nao519(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！ぜひ続編、お付き合い後みたいです(^^) (2020年5月20日 19時) (レス) id: 3ee9e8d258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年5月10日 15時
