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車が通り過ぎると、すぐに離される俺の手。
もう少し、このままで居たかったのにな。なんて思ってると、健人が俺を睨んでいるような気がした。
やっぱり、この2人何かあるんだ。
風【俺らはどうする？もう一軒行く？】
「私は帰るよ。」
健【たまには行かない？】
「やめとく。」
『なんで？行こうぜ！
別にサシ飲みじゃないんだし、いいだろ！』
「いやいや！この3人と飲むとか、会社の女子、全員敵に回すようなもんだよ。」
風【それは、こっちのセリフだけどねー！】
「どういう意味？」
風【お前、人気あるからな。
それこそ、男女問わず人気ある。
俺なんて、同期ってだけで飲みに行けるの羨ましい。って、何回言われたか！】
「嘘だよー！」
『とりあえず、どっか入ろうぜ！
そういう話もすればいいじゃん。』
「この間から思ってたんだけど、田中くんって意外と強引だよね？
もっと優しい男の方がモテるような気がするんだけど、なんで、田中くんはモテるの？」
『優しくして引き下がったら、お前ぜってぇ来ねぇじゃん。
たまには強引に攻めるのもモテテクなの！』
健【A、嫌なら無理しなくていいよ。】
「中島くんは、優しいね。
でも、嫌じゃないよ。ありがとう。」
風【じゃあ、行くって事で！】
彼女の気が変わらないうちにと、すぐに彼女を捕獲して連れて行く風磨。
逃げないからー！って言いながら、楽しそうに笑う彼女の笑顔を見てると、もっと色んな顔を見たいって思った。
俺の隣で、同じように愛おしそうにAの笑顔を見つめる健人。
健人はAが好きなんだな。
いつから好きなんだろ？
俺なんかよりずっと前から好きだよな？
これ、俺に勝ち目なんてあるのか？
真面目で優しい健人と、チャラ男で不誠実な俺。
こんなの勝負付いてんじゃん。
さっき見せられた蘭と彼氏の光景が、健人とAになって、俺の頭の中で再生される。
ダメだ！そんなの耐えられない。
その瞬間、俺の中で彼女への想いが、確信に変わった。
俺はAが好きだ。
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らいち(プロフ) - nao519さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。続編ですか！お付き合いした後の落とし所が、いまいちわからないんですよねー！どうしましょうかねー？ (2020年5月21日 14時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
nao519(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！ぜひ続編、お付き合い後みたいです(^^) (2020年5月20日 19時) (レス) id: 3ee9e8d258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年5月10日 15時
