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そう言って、鞄からお財布を出そうとした彼女に咄嗟に声を掛けた。
『ここは、俺が出します。』
「いいよ。私の方が年上なんだから。」
『誘ったの俺だし、女性に出させるの嫌なんで。』
少しだけ驚いた顔をした彼女は、
その後、表情を崩して笑いながら、俺に話し掛けた。
「私も年下くんに奢ってもらうの嫌なんだけどなぁ〜。」
『じゃあ、今度奢って下さい。』
「今度？」
『今度、二人で食事とかどうですか？
仕事の合間とかじゃなくて、お酒とか飲みながら。』
「それって。。。どういう意味？」
不思議そうに俺の顔を見ながら、首を傾げる彼女。
ちゃんと意思表示しないと、絶対かわされる。
『そのままの意味ですよ。デートに誘ってます。』
「だから、大人をからかわないの！」
『からかってません。本気で誘ってます。
椿さんの事、もっと知りたいし、
俺の事も知ってほしいし、何度だって会いたいです。』
少しだけ困った表情になった彼女は、半信半疑で俺に問い掛ける。
「樹くんさ、私の年齢知ってる？
君より4つも年上のアラサーだよ。
君みたいにかっこよくて、素敵な人なら、
わざわざこんな年上相手にしなくても。。。」
『年上だけど、椿さんは綺麗で可愛くて素敵な女性です。
俺の好きな人の事、例え椿さんでも、そんな風に言って欲しくない。』
「好きな人って。。。突然、凄い事言うんだね。でも。。。」
『年下だからダメって言う理由なら、俺、全然諦める気ないんで。』
明らかに困った顔をした彼女。
この年下の聞き分けの悪い男の子をどうしたら、
諦めさせる事が出来るのか？って感じかな。
でも、引けないんだよ。俺が真剣だってわかってほしい。
「それだけじゃないよ。」
『え？』
「年下ってだけじゃない。
私、樹くんの事、何も知らないし、樹くんだって、知らないでしょ？」
『だから、デートに誘ってるんです。
俺、さっき言いましたよね？知ってほしいって。』
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らいち(プロフ) - 香月さん» いつもコメントありがとうございます。急展開でしたよね。でも、最後は自分の中では決まってたんです。アナザーストーリー！ちょっと頑張ってみます。お楽しみに！！ (2020年3月27日 21時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» 完結おめでとうございます！急展開にびっくりしましたが最後はハッピーエンドでなによりです…◎ ぜひぜひ裏込みでアナザーストーリー出していただけると嬉しいです！ (2020年3月26日 22時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» 素敵なコメント、ほんとにありがとうございます。アナザーストーリー！なるほど！！では、ちょっと考えてみますね。でも、自信ないなぁー。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» せっかくきれいな文章なので、そういったシーンを書かれてもチープというか下品な描写にはならないだろうなあと思いまして。完結後にアナザーストーリー的な感じでもいいので余裕があるようでしたらぜひ読んでみたいなあと思います！ (2020年3月24日 20時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» とても嬉しいコメント頂き、ありがとうございます。そうですね。書く予定は今のところはないですね。このまま、ぼかしていきたい感じではあります。書いた方がいいですかね？ (2020年3月24日 12時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年3月14日 21時
