甘々苺と恋しません？３ (ページ47)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:231,894 hit

★ひとめぼれ　　莉犬くんページ47

猫音々様！ありがとうございます！

- 恋って落ちるものでしょ、？ -

rinu side

　恋ってほんとに唐突に起きるものだと思う。

　所謂、オタクというやつの部類に入る俺は、

恋をしたことがない。

「2次元には嫁が片手で足りない程いるのに……」

　現実って虚しい。

　だから、友達に誘われて行ったアイドルのライブ

もあまり興味はなかった。

　君を見るまでは。

　別にセンターなわけじゃない。

　グループ自体だって、小さいライブハウスが

いっぱいになるかならないかぐらいの人。

　まだあまり人気はないみたい。

　みんな何事かと見ているが、しがないアイドル

だとわかると、一瞥して去っていく。

　けど、俺は動かなかった。

　否、動かなかった。

　一生懸命に踊る君に、ひとめぼれしたから。

　演技が終わった後は君一人だけ、お客さんの方を

代わる代わる見て、お辞儀している。

　そんな所も素敵だと思った。

　あの日俺は、君に恋した。

　それからは俺は変わった。

　握手会には毎回参戦したし、ライブだって遠征

でも頑張って追いかけた。

『あ、莉犬さんだ～』

「っ！…久しぶり、Aちゃん…！」

　君に認知してもらえたし、俺なりに頑張って

推し活していたと思う。

　でもいつからか、君は正式に大きな事務所に

雇われて、俺も自分の活動にのめり込んで、

顔を見ることもなくなった。

　だから、テレビに君が出たときはメンバーの

前なのに泣いちゃったんだ。

「夢っ、叶ったんだ……！」

　いつか話してくれた夢。

『大きな広い舞台に立って、

　多くの人に見てもらいたい』

　無性に君に会いたくなった。

　でもやっぱり、大きくなってしまった君に会うのは

難しくて。

　チケット落選の文字を見て、肩を落とす俺。

「(リスナーさんもこんな気持ちなのかな…)」

　一人沈んでいる俺に、話しかけてくれたのは。

　光を照らしてくれたのは。

『莉犬さん…？』

　やっぱり、君でした。

　 fin.
　

↓ 必読
__________________

雑ですみません……。

猫音々様！素敵なリク、ありがとうございました！

また待ってます！

次のお話が寝言で名前呼んだら、

なんですけどリクエストしてくださった方の名前を

忘れてしまい………。

申し訳ないです。

申し出てくださると嬉しいです。

来なかった場合、お名前なしでいかせてもらいます。

4月2日旭