甘々苺と恋しません？３ (ページ45)

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★ひとめぼれ　　ジェルくんページ45

猫音々様！ありがとうございます！

- 恋って落ちるものでしょ、？ -

jel side

「あ～寒いー…」

　七時を告げる鐘が街に鳴り響いた。

　これで、あいつ(彼女)を待ってちょうど

三時間か…。

「(捨てられたんかな～)」

　クリスマスイブ、半年付き合っていた彼女に

フラれました。

　ていうか、いっそ清々しい。

　強がりじゃないが、彼女のことはあまり好き

じゃなかった。

　あいつから告白してきたくせに、色んな男に媚びう

って挙げ句の果てには浮気しやがったのだ。

　何度も注意したが反省の色無しの誤りしか

なかったのだ。

　流石の俺も呆れて、今日のデートを最後に別れ

ようと思っていたのだ。

　だから、あいつの方からいなくなってくれて

嬉しい_____はずなのに。

「あれ、俺泣いてるんか…？」

　どうでもいいって思ってたんだけどな…。

　やっぱり、辛いや。

　一度好きになった人への気持ちは、そう簡単に

消えてはくれない。

「うっ…ひっ、くっうぅ…、」

　雪もちらつき始めて、寒くなってきて。

　やばい、手足の感覚がない。。。

「(もう帰るか、)」

　立ち上がろうとすると、

『あの、大丈夫ですか、？』

「ぁ、」

　白いコートに身を包んで、鼻を少し赤くして。

　泣いていたのか、目尻には涙を溜めて心配そうに

こちらを見る天使がいた。

　咄嗟のことで声が出なくて、口をぱくぱくして

しまう俺。

　綺麗な天使が断りを入れて俺の隣に座ると、

『大丈夫…じゃないですよね。

　あの、これどうぞ。口つけてないお茶です』

「あっと、すみません…ありがとうございます」

　快く受け取るとお茶を口に含んだ。

　少し苦いお茶が俺の心には深く沈んだ。

『私ごとなんですけど。

　今日私、彼氏にフラれてしまって……』

　さっきまで泣いてたんですよね～

　なんて笑いながら言う天使。

「同じです、」

　気付けば俺も同じことを口にしてて。

　ふわりと笑って、話を進める彼女にいつの間にか

恋に落ちていて。

　フラれて自分のことにしか眼中になかった俺に、

同じ状況なのに気にかけてくれた優しさ。

　出逢って数分だけど、俺は君に。

「恋に落ちました。

　初めて見た時から。

　俺と、付き合ってください」

　 fin.

明日は私の卒業式です。
最後の思い出を楽しんできます。

更新、お待たせしました。