甘々苺と恋しません？３ (ページ32)

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★告白　　さとみくんページ32

Renon♪ 様！ありがとうございます！

- I love you -

『なに、これ…』

　多分、私の言葉に全てがこもっていたと思う。

「やーいやーい。さとみとももかの

　ラブラブーー！」

「やだぁっ！！さとみくん！！

　こんな子と付き合ってなにがいいのっ？！」

「うわほんとだ。キスしてる…」

　黒板にデカデカと張り出された写真。

　隣にはご丁寧に相合傘まで書かれている。

「なんだよこれ……」

　さとみくんも呆れている。

　写真は教室でキスしているように見える私たち。

　そういえば昨日、日直だった私たちは先生から

の仕事で教室に残ってたんだ。

　二人で分担して仕事して、

「なんだあの教師」

『生徒をこき使ってやがる』

　なんて二人でイライラしながら半ばヤケクソ

で終わらせて。

　先生ご褒美にってアイスくれて、食べてたら

「ほっぺ、アイスついてるよ？」

　ってさとみくんが教えてくれて。

　ペトペト触っても分からなくて、かっこよく笑った

さとみくんが私のぽっぺに手を触れた途端、

ペロッ、

　ほっぺに生暖かい感触が残ったんだ。

　それがさとみくんの舌だってことに気付くには

時間がかかって。

「ん、甘すぎだろ、」

　そんな私たちをカメラは納めてしまったのだろう。

　最悪だ……。

「ももか、悪い。俺のせいで……ごめん」

　頭を抱えていると、隣からさとみくんに

こそっと話しかけられた。
　
　別に、あれをやられて嫌かって聞かれたら、

正直嫌ではなかった。

　気持ち悪いだなんて微塵も思わなかった。

　だから、

『大丈夫だよ。運が悪かったんだね笑』

　なんて笑っといた。

　するとさとみくんは目を見開いて、少し驚くと

そうだな、と少し笑ってくれた。

　さて、これをどうしたもんか。

　頭を捻らせていると、さとみくんから

また声をかけられた。

「ももか。先に謝っとく。

　ごめん」

『え、なにが__』

　私が声をかけた時には、さとみくんは

クラスの中心に立って、大声でこう言っていた。

「キスしてなにが悪い？」

　その途端、上がったのは、男子の雄叫び、女子の悲鳴。

『っ！』

　思わず耳を塞いでしまうほどの。

　でもその手をそっと取ったのは、さとみくん。

　駆け足で教室を抜けて、近くの空き教室に。

　さっきのなに！？と問い詰める前にさとみくんは、

「本当に、キス。しませんか？

　俺と付き合ってください」

　 fin.

更新多い今日この頃。by旭