62.節穴 ページ8
-YG side-
日本滞在6日目
あの日から、Aさんには会えずにいた。
ジミナは最初こそ考え込んでいたけど、今はスッキリした顔をしている。
しかし…あの時ジミナは
《誤解です！信じて下さい！》
って言ってたよな…
あれは何の事だったんだ？
俺があの場所に行く前に、何かあったのか…
Aさんは、相当憔悴していた…
傍にいて支えたい。
あの人の悪意から守りたい。
でも今のAさんは、それを拒否している…
俺は心理学の勉強をしていたから、人間の感情の動きについては、人よりは分かるつもりでいた。
ただ、今回あの佳織という人に出会って、教科書通りにいかない事を痛感していた。
今回、すぐにジミナを秀人さんの所に連れて行って正解だった。
行ってすぐに、またあの人に関わってしまうジミナの運の悪さは、正直言って神懸かってて同情する。
《ユンギや〜…》
《どうしたんですか？》
ヒョンが落ち込んだ様子でやって来た。
《Aさん、大丈夫かな？
あれから連絡くれない…
もう、心配でどうにかなりそうだよぉ…》
俺は、いつも思う。
このヒョンは、本当に家族を大事にする人だ。
最初こそ、Aさんの事を異性として好きな事に気が付いてないだけなんじゃないか？と思っていたけど、きっとヒョンの中で生まれた感情は俺には想像出来ないもので構成されているんだろう…
《ヒョン、焦りは禁物です。
Aさんが話したいと思った時じゃないと、きっと彼女を苦しませる事になります…
待ちましょう。
もし、俺らが韓国に帰国するまでに会って話す事が出来ない状況なら、その時にまた考えましょう。》
《凄いな…ユンギは。
僕は、今すぐにでもAさんに会って話を聞きたいけど…
それじゃきっと何も本心を聞けないかも知れないね…
分かった、待つよ。》
JH《ヒョン達〜！
今日は、美貴さんが夜にご飯に連れて行ってくれるそうで〜す♪
何が食べたいか、皆に聞いてるんですけど何が良いですか？》
ホビがやって来て、場の空気が和む。
《僕はやっぱり肉かな！》
《俺は、肉も良いけど此処の土地で有名なもの食べたいかな。》
JH《じゃ、美貴さんにそれ伝えてきますね！》
本当に、俺は仲間に恵まれたな…
この時は、あの時Aさんがジミナの事を一瞬忘れていた事など、すっかり忘れていた…
着実に、悲しみのカウントダウンが始まっていた事に、俺は気付けないでいた…
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姫星(プロフ) - 初めまして！お話読ませて頂きました。すごく面白くて大好きです！もしよろしければパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願い致します。 (2021年10月9日 20時) (
レス) @page13 id: b0f4fa90f5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - libicalさん» 初めまして！コメントありがとうございます！パスワードはメッセージに送らせて頂きました。ご確認下さい☆ (2021年9月24日 11時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
libical(プロフ) - 初めまして。お話読ませて頂きました。すごく面白くて、お話に引き込まれてしまいました。もし、よろしければ続きを読ませていただきたいので、パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。 (2021年9月24日 7時) (レス) @page5 id: 412d77e60a (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - minhoさん» 初めまして！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(#^.^#)メッセージをお送りしたので、ご確認下さいm(._.)m (2021年7月27日 1時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
minho(プロフ) - はじめまして、凄く面白くて一気に読ませて頂きました！よろしかったら4のパスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2021年7月26日 22時) (レス) id: fefe1bf8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年4月9日 2時
