イーガ団の幹部 (ページ21)

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リトの村ページ21

8日目

今日の任務はリトの村へ、神獣ヴァ・メドーに異変が
無いかの調査だった。
朝餉にはリンクお手製のマックスサーモンの塩焼きがメインディッシュになっており、また私は毒が盛られていないかと、まじまじと魚料理を見つめた。
ほかの英傑達は無言で箸を進める中、リンクはそれに気が付いたのか
｢何か問題が？｣
と私に問いかけた。
｢い、いえ、なんでも｣
ふいと目を逸らすと、魚の骨を避けてそれを口に運んでみる。
｢美味しい……！！｣
パァっと目が輝いたのか、表情が分かりやすかったのか、ミファーとウルボザとダルケルは私を見て大きく笑った。
こんな美味しい物がハイラルにはあるのか、と少し感心してみると、ミファーは
｢リンクのお料理はどれも凄く美味しいんだよ｣
と目を細めた。彼の話をするミファーはとても恍惚な表情をしており、幸せそうに見えた。
リーバルは相変わらずリンクのことを気にも止めないし、ゼルダ姫はと言うと、私達の話を聞こえないかのように箸を進めたままで、とても辛そうにも見えた。
朝餉を済ませると、すぐにゼルダ姫を馬に乗せリトの村へ出発した。
タバンタ大橋へ着く頃には気温がぐっと下がり、皆の気持ちも気合いも薄れる中、リーバルだけは凛としていた。
リトの村へ着くと、すぐに族長の元へと向かった。
｢これはこれはゼルダ姫様、ようこそおいでなさいました｣
大きな羽を丁寧に広げて、昼餉の部屋へ案内される。
ここへ着く頃にはもう1時半を回っていたし、ちょうどお腹も空いていた。
しかし、リーバルはというと、族長に軽く挨拶をした後直ぐに姿を消していた。
昼も食べずにどこへ行ったのだろうと、少しリトの村を見渡してみる。
すると目に入ったのは、頭上を高らかに飛ぶ神獣だった。
大きな図体で羽を伸ばし、リトの村を旋回するように空高く飛んでいるヴァ・メドーは、今リーバルが操縦しているのだろう。
リーバルが空を飛んで修行をする時の様子と似ていた。