殺し屋にカッターキャーとか②【ヒロアカ】 (ページ11)

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依頼者の少女ページ11

貴方side

私が雄英高校から出てしばらくすると、

衣服や靴がボロボロの黒ロングの少女が話し掛けて来た。目には光が無く、その少女は深い闇に居るようだった。

少女「…お姉さんって…人を殺る事、出来たりする…？」

少女は遠慮がちに言ってくる。
…何か訳ありだな……。

私は優しく“あぁ"と返事をする。

とりあえず近くのカフェに入ることにした。

席に座った時、少女は私に言った。

少女「なら……っ！隣町の貴族を殺って欲しい…です……っ！その貴族の名前は分からないけど…

そいつらの情報なら、少しあります……っ！」

少女はポロポロと涙を流しながら言った。
私は少女の頭を軽く撫で、言った。

貴方『辛いと思うが、何故…殺って欲しいんだ…？』

すると少女の目が一瞬だけ、憎しみの目に染まる。

少女「私の父さんが……貴族に殺られました…。……私には知らされてなかったけど、

私の家には珍しいお宝が有るみたいで……。

それを目当てで貴族は私の父さんを殺りました……」

その少女の話を聞いた私の目は、ヴィランでも逃げ出すような目をしていたと思う。

自然と拳に力が入る。
…そんな下らない理由で…貴族は……

罪の無い住民を殺ったのか……？

許せない。必ず私が然るべき報いを受けさせてやる……っ！

すると少女はふわっと笑い、言った。

少女「お姉さん、優しい…ですね…」

…私が……優しい……？
少女の以外な言葉に思わず目を見開いた。

貴方『…優しい…？私が…？

…そんな訳無いだろ……？あくまでも、私は人を殺ってんだぞ？』

すると少女は微笑み、言った。

少女「だって、見ず知らずの他人なのに、そんなに怒れるって…凄いと思います……

少なくとも私は、そう思う」

その少女の言葉に、私は思わず口角を上げる。

貴方『ありがとな。…私は裏の家業だから優しくはないが、優しいと言われて悪い気はしないな。

……必ずその貴族を殺るからな。
私達ナイトが。』

すると少女は頭を下げ、言った。

少女「はい！よろしくお願いしますっ！」

私は少女の頭を撫で、カフェを出た。