PM 23:05 ページ7
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爆豪が握ってた部分が熱い。
離れたのにまだ感覚はあって、胸をぎゅっと締め付けた。
『・・・なんで怒ってんのよ』
いつも怒ってはいるが、今のは明らかに違う怒り。
見たことのない静かなものだった。
・・・ご飯中に切島とうるさくしたから迷惑だった?
それとも、関係ないとか言うから??
どっちにしろ明日からどんな顔で会えば・・・
『・・・・・・あ』
ふと、右隣の部屋を見た。
そういえば隣は・・・・・・。
・
・
「_______なるほどね、それで来たのか」
『・・・遅くに申し訳ありません』
「いいって!俺も眠れなかったところだし。お互い丁度いいし話そうぜ」
『ありがとう切島ぁ・・・』
LINEで伝えるのは難しいし、学校で話せる時間は限られるし加えて周りを気にしなければいけない。それなら部屋に行くのが1番だと考えた。
「単刀直入に言うけど、それ、怒ってるっていうか」
「______嫉妬してるだけじゃね?」
『??! 』
「前から思ってたんだけどよ、あいつ佐倉のこと結構見てるんだよ。女子であんな構うのも佐倉だけだし、絶対脈アリだって!!」
『ないないない!! あの爆豪に限ってそんなことあるわけない! だったらもっと違う態度とるはず!』
あ、自分で言って悲しくなってきた。
「でもどうでもいい女に洗濯物なんて頼むほど、爆豪はうやむやな男じゃないと思わねえ?」
____たしかに。
あそこまでハッキリしてる人が、変な境界線を張ればすぐに気づくもの。てことは洗濯物は・・・
『・・・切島』
「おう」
『私・・・・・
パシリ的存在になってる!?』
「ぶふうううう!!?」
『だってハッキリしてる爆豪がもし好きな人なんてできたらそれこそ分かりやすいはず!なのに私は全然伝わらない、むしろ使われてる感すごい』
「嘘だろ!? どうやったらその考えに辿りつくんだよ!!」
『選択肢がこれしか残ってないんだもん!!』
「いやどんな選択したのお前!!」
この時はお互い夢中になりすぎて、もう夜遅いってことに頭が回っていなかった。
隣との壁はそこまで厚くないということも。
『あぁぁぁぁむしゃくしゃするー!!』
「おい、そっちあんま行くな。服が・・・」
『____うぇっ!??』
「危ねっ!!」
______ギシッ
『いた・・・・・・くない・・・・・・ってあ、れ』
「・・・・・・っ」
夜はまだまだこれからだった.
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Ray.(プロフ) - yorusvtさん» はじめまして!コメントありがとうございます。何度も読んでくださってるんですか!?神ですか!嬉しすぎます! これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年8月19日 1時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
yorusvt(プロフ) - はじめまして!ここまでキャラの特徴がよくでていて+お話もおもしろくて何度も読んでます!!相澤先生が出てきてくれて嬉しいです笑!続き楽しみにしています。 (2021年8月14日 2時) (レス) id: 83da9e890e (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - ころさん» コメントありがとうございます! 一年ほど経つのにまた読んでくださって嬉しいです…感謝です! 少し長めの番外編にはなりますが、どうぞよろしくお願い致します! (2021年8月13日 23時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
ころ - 突然のコメント失礼します!以前からこの作品は読ませて貰っていて、番外編ではまさかの、、、ね?驚いてはいますが、個人的に面白い展開なので更新楽しみにしてます! (2021年8月13日 19時) (レス) id: 9b224ffa84 (このIDを非表示/違反報告)
Ray.(プロフ) - ひつじのもふもふチャンさん» コメントありがとうございます!他の作品も見てくださり嬉しいです、嬉しすぎます泣 本日更新するので楽しみに待っててください!これからもよろしくお願い致します!! (2021年8月13日 9時) (レス) id: 6a8a3c2907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ray. x他2人 | 作成日時:2020年3月27日 18時