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なんとかビール注ぎを終わらせて、席へ戻ろうとした。
でも、他の先輩が隣の人と座りながら話していて戻れそうにない。
どうしよう。話している所に割り込むのは…と考えていると、
「Aさ〜〜ん、ビールないねんけどあるぅ?」
声からして酔っている先輩だけれど、気遣ってくれたのかな、なんて。
先輩、そういう所が好きです。
「はい、ありますよ〜」
「おぉ〜、ありがとうやで〜〜
ちょうど俺の隣空いてるし、おりおり!」
「ありがとうございます」
先輩の隣にいるだけで、鼓動がすごく速い。
いつも営業に行っちゃってて、なかなか話すことなんかないから余計だ。
…
「もっぱい!もういっぱい飲むれぇ!」
「先輩、そろそろやめとかなくて大丈夫ですか?」
少し呂律が回らなくなってきた先輩を見て不安になる。
そんな先輩の口から一言。
「ほんまAさんってええこやな〜
俺、そーゆーこ好き!」
「あ、ありがとうございます…」
最後の一言が真剣っぽかったなんて嘘だ。違う。
社交辞令、真に受けないで。
心臓速くならないで。なんで?ねぇやだ、
「(期待なんかしたくないのに…)」
「あ、え、今僕なんて言いました?え、」
「好、きって…」
お酒の嫌なところは、これ。
自惚れたりして、ごめんなさい。
先輩の言いたいことを理解するのに時間がかかり、じわりじわりと視界が霞んでいく。
周りの先輩たちもこっち、見てる。
「えっ泣いてる?!好きと違うとかじゃなくて… 」
バツが悪そうにがしがしと頭を掻く先輩。
まさか泣くなんて、そんなに私、好きだったなんて。
「あーえっと!!
好きです。気遣いのできるAさんが好きです。
コーヒー入れてくれるとことか、好きです。
俺と、付き合ってください。」
おりはらー、コーヒーってなんだよとか、テキトーじゃんと笑う先輩方の声なんて、聞こえないほどに折原先輩の口から出た言葉が衝撃的ですぎて、
顔なんて、見れなくて
「、はいっ」
返事をするので精いっぱいです
…
いつ見ても、あの事はいい思い出。
優しい先輩方に、大好きな折原先輩。
「あ、あん時の写真見てんの〜?
酒癖悪すぎて恥ずかしいねんけど、」
「私もお酒って嫌いだったんですけど…酒癖悪かった先輩に感謝ですね笑」
「〜〜っ、なんなん!可愛いなぁほんま!」
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閲覧ありがとうございます〜♪
上手くかけない…
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こっとん(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます♪ 更新続けさせていただきます!!マイペースに頑張って行きますので、続編もよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - しゅがー@こたぬきさん» コメントありがとうございます〜 ああああ温かいコメントが元気の源です… 頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします! (2019年1月25日 17時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - たのしんでるので、がんばって更新続けてください!もちろん自分のペースでゆっくりゆっくり・・・私はいつまでも待ち続けますよ! (2019年1月23日 21時) (レス) id: 8533be78e2 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー@こたぬき - 面白いです!いい作品で読んでいて楽しいです!無理せずに頑張ってください! (2019年1月23日 20時) (レス) id: 1f604a1e22 (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - ハゲつるマン@19830617さん» わわっ、ハゲつるマンさんからコメントが!???!めちゃくちゃ嬉しいです、、!なるほど、そういった考え方もあるんですね。もう少し考えてみます、貴重なご意見ありがとうございましたm(_ _)m (2019年1月23日 20時) (レス) id: 76e3d99d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こっとん | 作成日時:2018年10月11日 17時