【浦/島/坂/田/船】私の彼氏さん。【短編集】

＊ ページ34

ふと持っている教材を見てみると、こんなに少なかったっけ？と思って、隣にいるイケメン男子を見てみると。


…私の３倍くらいは持っている気がする。




「っ、ごめん！そんなに教材持たせてるなんて知らなくて、」

「あぁ、いいよいいよ。Aさんは女子なんだから気にしないで。」



イケメン男子くんは性格もイケメンだった。

更に、私から話を引き出すのがとても上手で、聞き上手で、たくさん話してしまった。


なんだか、志麻との会話を思い出すな〜…


そんなこんなで話しながら教室の近くまで着いたその時、



「っわ、」


誰かに腕を引っ張られて、思わず教材を床に落とす。

イケメンくんは驚いて、私を引っ張ったその人を見ていたけど、私の方が驚いた。





「なんで、志麻…」



志麻は何も言わずに私の腕を引っ張って、ズンズンと来た道を戻って行く。


ごめんなさい、イケメン男子くん。




「ちょ、志麻腕痛い…っ」



ギリギリと音がつきそうなくらい、強く腕を握る志麻。
そんな志麻の横顔を見て察したのは、志麻が不機嫌であること。





「痛いって、志麻…！！」



少し声を上げた私に驚いたのか、腕を離してくれた。

私の腕は少し赤くなっていたけれど、それどころじゃない。





「いきなり、何？どうしたの」



可愛いことを言えないこの口を取り替えたい。

志麻の周りにいる女の子みたいに、可愛いことが言えればなぁ。






「もうあいつと話すな」


「…え」


「Aは、俺だけでええねん。他の男と喋んな」




言ってる意味が分からなかった。

志麻だけでいい？喋らない？え、



「どういうこと、っ？」


「好き、好きやで…A
俺、お前が他の男と喋ってるって考えたらほんまに苦しいし、嫌や。

まさか嫉妬なんかすると思わんかったけど…」



顔を真っ赤にしながらそう言う志麻を見て、こちらまで顔が赤くなる。


「私も好きです、」




…




「でも、志麻は女子とばっかつるんでたじゃん」


「連絡は毎日したったやん。
しかも、俺は１年の時からあんなんやったけど、Aはちゃうかったから余計嫉妬した…くそ」



「、私だって嫉妬しますー。もう女子と遊んだりしないでっ」


「当たり前や、今も前もお前だけが特別やからな」






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閲覧ありがとうございます( ´･ω･`)


今年はこれにて終わりー！
たくさんの方に読んでいただけて嬉しいです♪



良いお年を〜です！！

お酒の力【セ/ン/ラ】→←とくべつかんけい。【志/麻】

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