派手と恋 part3 (ページ33)

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You side

華菜が帰ってから、私はずっと一人で考えていた。

太陽って押しに弱そうやし、

華菜のこと好きでもいいから付き合って、って言ったら

いいよって言ってくれるかな……

『りょーがさーん』

稜雅「………なに」

『稜雅に好きな人がいるとします』

『仮に、仮に！か・り・に！稜雅のことが好きな人がいるとします』

稜雅「もう絶対話聞かねーからな」

『あー！！ごめんなさいごめんなさい』

『聞いて？』

お願いしたら嫌そうな顔をしながらも聞いてくれる稜雅は優しい。

『好きな人がおってもいいから付き合ってって言われたらどうする？』

稜雅「断る」

『えぇ…』

『めちゃくちゃ押されたら？』

稜雅「んー……太陽ならOKするんじゃない？」

『………そう思う？』

稜雅「たぶん」

稜雅「責任負いたくないからあんまり言わないけど」

稜雅「いいの？それでも」

『え？』

稜雅「もし、それで太陽にいいって言われても、それでいいの？」

『………わからん』

『そんなん私にもわからん』

『でも私は、何もせんより行動したいねんもん』

稜雅「……お前らしいわ笑」

稜雅「いいじゃん、当たって砕ければ」

稜雅「それでこそAだよ」

『砕ける気ないもん』

祐基も稜雅も同じ大切な幼なじみやけど、

2人はいつも違った方向から私を助けてくれる。

『りょがさん明日の課題終わった？』

稜雅「終わってない」

『特別に見せてあげる』

稜雅「まじ？」

窓からノートをほり投げて、照れ隠しをするように窓を閉めた。

押して押して押しまくる。

それでこそ私。

頑張れ私。

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