検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:9,449 hit

Good Old Days 026 ページ39



 休憩時間が終わって、バスケ馬鹿はぞろぞろとコートへと戻って行く。1・2年はもう全員審判(とは名ばかりで、みんな木陰のベンチで涼んでいた。暑い日だったので、誰もそれを咎めたりはしなかった。)をやったので、次は3年。


 審判は笠松さん。初めのうちはコートの近くでプレイを見ていたが、そのうちやはり暑くなってきたらしく、少しためらってからベンチに入って来た。


 折角ならもうちょっと近くによれば良いのにね。ベンチの端っこにビクビクしながら座っている笠松さんを見て、ため息がついて出る。するとまたぞろ彼は肩を跳ね上げた。


「笠松さん、私追加で飲み物買って来ます」


「あ、ああ……てかそれなら、オ、オレが行く……」


 別に2人きりが嫌だからじゃない、ただ休憩時間に苦手な女子と居たら笠松さんがちゃんと休めないんじゃないかと危惧しているからだ。


 自分が行く、という彼の申し出を断りながら私は、保冷バッグを片手に木陰から出た。太陽の光が私の肌を焼き付けているみたいだ。


 自販機までの道のりが、長い。公園の外に設置されているの何で? 別に園内でいいじゃん、理不尽な憤りなのは分かっている。


 スポドリを買ってバッグの中に入れる。行きでさえシルクロードかよと思えた道は、スポドリ7本分の重さも加算されて「火影への道のりか! 忍道か!」と、NA◯UTO見てなきゃ分からないような意味不明なツッコミをしてしまうくらい長く感じられた。NARU◯Oファンから怒られろ私。


 てか今思い出したけどすぐ帰っちゃ駄目じゃん、笠松さん女子苦手なんだから。


 ええ〜……この炎天下にさらされなきゃいけないのか。


 やっぱ木陰に入りたいな、と楽な道を選びそうになる。


 駄目だよA。楽な道より険しい道の歩き方知りたいんだよ! そう自分を律する。


 でもやっぱ30秒経過したあたりで諦めてベンチに帰った。


 

Good Old Days 027→←Good Old Days 025



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 高尾和成   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふなふね - 猫さん» コメント感謝です! 思い入れ結構あるので歓喜しております。 (2022年4月24日 17時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- 私もっと高尾君が好きになりました。 私この作品大好きです!続きが楽しみです! (2022年4月17日 16時) (レス) @page47 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
- すみません!友達になろうのコメントいとこがわざと書いたんです!なのできにしないでください!・・・でもこれからもわたしのさくひんよんでくださるとこうえいです! (2022年4月17日 9時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
ふなふね - 猫さん» ありがとうございます! とっっっっっっっても励みになります。ぜひコメントさせていただきますね。 (2022年4月16日 14時) (レス) id: 350748c4de (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!・・・どうしたらここまで面白くなるの!?・・・・アドバイスがほしいのでできたらでいいのですが、私の作品「ダシャレが私たちの運命を」のコメントコーナで教えてください!(ちなみに多分、占いツクール 黒子のバスケででで来ると思います!) (2022年4月16日 13時) (レス) @page10 id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふなふね | 作成日時:2021年9月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。