8話 信託 ページ9
「...ん、」
「あ！起きられましたか！」
ペコ太郎の声に、私達は言い争いを止めてそちらに駆け寄って行った。
「ペコ！山姥切は無事か！」
「はい。
まだ少し意識が朦朧としていらっしゃいますが、言霊は解けたみたいです」
「...俺は」
ダルニートの問いかけにペコ太郎は簡潔に答える。
もしもの時もあってか、彼のすぐ隣で歌仙が何時でも獲物を抜けるようにと構えていた。
先ほどまでぐったりしていた和泉守も、自身の二代目に倣う。
兼定隊の主を思う絆の強さが見てとれた。
『てるてる坊主！大丈夫か！』
「...何故か知らんが、腹が痛い」
「ああ！それは主様が...」
『よし大丈夫だな！』
物吉がとっても良い笑顔で先ほどの峰打ちのことを教えようとしていたので、私は慌てて言葉を被せた。
何も悪い思い出を作ることは無い。
おい物吉、主様に舌打ちすんじゃねぇ。
「何があったんだ？オカマックスは？」
物吉に掴みかかる私を余所に、ダルニートがその場にしゃがみ込んで山姥切に問うた。
さすがは総隊長カッコいー頼りになるなー。
「...隊長と兄弟が！今助けに...っ、」
「まだ動かないでください！脳に影響が...」
顔色を一変させて立ち上がろうとする山姥切。
しかし、すぐ頭を抑えて身体を傾けた。
彼の整っている顔が歪んでいく。
ペコ太郎がその身体を支えてゆっくりと寝かし、叱責した。
「隊長...きょう、だい...」
「山姥切...」
今成魘された様子で眉を寄せる山姥切に、太鼓鐘が駆け寄って行った。
心配そうにその顔を覗き込んでいる。
亀甲もそれに続いた。
『...ダルニート』
「...おう」
私の声かけにダルニートが応えた。
私と同じように、彼もまた怒りを露にしている。
『ペコ太郎、目標の本丸はこの先だな』
「え、あ...はい！」
ペコ太郎が勢いよく頷いたのを確認して私もそれに頷き返し、今度はダルニートに踵を返す。
『ダルニート、癪だが今日の総隊長はお前だ。さっさと指示しないと勝手に動くぞ』
「一言余計だバカ脳筋...戦闘は俺と貞宗隊、ペコと和泉守はその援護だ」
「あれ？僕は？」
「歌仙は山姥切を頼む。
初期刀同士で仲は良いだろう？」
ダルニートの指示に不服そうな歌仙が、頬を膨らませた。
ペコ太郎がそんな彼を諌める。
「...俺も行く」
「アホか、お前は休んでろ」
『私達が絶対、オカマックス達を助ける。だから...』
＿＿＿信じろ
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ハルヒ(プロフ) - 臨兵闘者皆陣烈在前…アカン妖界ナビ・ルナしか浮かばんかった…そしてこの小説がとても好きです…ゆっくりでいいので更新待ってます…杏仁豆腐さん大好きです…(*￣ii￣)ﾊﾅｼﾞﾌﾞｫｫｫ← (2017年11月28日 14時) (
レス) id: 852ed5590a (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(携帯)(プロフ) - アッシュさん» その点に関しては申し訳ありませんでした。只今設定の方を載せましたので、何か不便な点がございましたら言ってください。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
アッシュ(プロフ) - 設定無いのですか？初っ端から話が始まって何が何だか分からないです… (2017年11月6日 21時) (レス) id: 780afa92f9 (このIDを非表示/違反報告)
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