2BROには末者？いますとも！

貴方に出会えた奇跡 ページ47

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また今日もいつも通りのいつもと同じ日常

だと思ってました



『おはよう！！おついちさんHappy birthday！！』



目を覚ませば

見えたのは天井ではなくうちの紅一点

あぁそうか、今日は僕の誕生日だ



『貴方が生まれてくれたから私たちは出会った！運命だ！こんな日は祝わないと！！』



まるで演劇でも見ているような

大袈裟で大胆なセリフ

そんな言葉は照れくさくないのか



「ふふ、ありがとう」



この歳になっても自分が生まれたことを祝われると嬉しくなる

彼女に言われるからなのだろうか

とても特別なことだと思う



『今日は忙しくなるよ！ほら！着替えて！』


「分かったよ」



自分の理想とはまた違った理想

気持ちよく起きれる

あれ…？



「なんで家にいるの？」


『おついちさんが私の誕生日に合鍵くれたんだよ？いつでもおいでって』


「あー、そうだったね」



今思えば随分とキザなことをしたもんだ

何をあげても喜んでくれるだろうけど

記憶に残る物をあげたかった



『待ち合わせは1時間後！楽しみに待っててね』



そう言うと額にキスをくれた

やたらと積極的じゃないですか

朝から浮かれちゃってドキドキが止まらない



ー



『おついちさーん！』


「最高かよ…」



僕が買ってあげた服で全身彩られている

好み直球ど真ん中です

もう分かる、今日は最高の１日だ



『どこ行く？おついちさんの好きなとこ行こ』


「んー、僕のこと連れてってほしいなぁ」



僕のこと考えて、好きなとこに連れてって

ちょっと悪戯心を込めてそう言ってみたり

それでも君は



『分かった！それじゃあお手をどうぞおついちさん』


「よろしくお願いします」



なんでもないように答えるんだよね

どんなわがままも聞いてくれる

王子様みたいなお姫様



ー



「「Happy birthday！」」


『はいこれ付けてーはいこれ被ってー』



あんたが主役と書かれたたすき、それとケーキ型の帽子

どこで買ったんだろ



『んふ、似合ってるよ』


「笑ってるじゃん」


『似合ってるって！それを着こなすなんて流石おついちさん！！』



まぁいいですけどね

プレゼントで手を打ちましょう



『待たせたなぁ、はいどーぞ』


「なんでも券？」


『ご随意にどうぞ？』



なんでも…

まぁ、そういうことは無しだよね



『生まれてくれて、出会ってくれてありがとう』


「…どういたしまして」



あぁ、幸せだ

今までで一番の誕生日

ありがとう


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