Send your feelings (ページ8)

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▽ ページ8

～your side～

「じゃあね～夏喜くん。また明日！」

交差点で道が分かれるのでここでお別れ。

少し寂しい気持ちもあるけど、思いっきり手を振って別れる。

堀「うんまた明日。」

夏喜くんも手を振り返してくれて思わず嬉しくなってさらに手を振り返してたら慧人に軽く小馬鹿にされてしまった。

夏喜くんと別れて慧人と家までの道を歩く。

慧「楽しみだね。堀夏くんの試合！」

「うん！絶対勝てるよね～！！」

慧「…そうだね。」

ニコニコしながら話していると、慧人の顔から笑顔がスゥっと消えた様な気がして慧人をみると何が悩んでいる様だった。。

慧「…にしてもA珍しいよね。」

「え？何が？」

慧「今までこういう誘い断ってたのに、堀夏くんの誘いはOKしたからさ。ちょっとびっくりしたよ～。」

「！！」

慧人がこの事に気づくなんて思ってもなかった。

私は今まで色んな人から試合こない？って誘われてきたけど、何かと全部断ってきた。

だから今回OKしたのは初めてで。

OKした理由はもちろん夏喜くんが誘いに来てくれたわけで。さっきから心臓がどんどんうるさくなっていく。

「えっとそれはさ…。」

さらっといい言い訳が思いつかない。

慧人は変に突っかかってくるからあまり夏喜くんが好きなのは知られたくない。

「ずっと隣でサッカー部見てきたから、少し気になっただけだよ…。」

慧「ふ～ん。なんだそっか！良かった～遂にAに好きな人出来ちゃったのかと思ったよ～！」

もう～！なんでこんな所は勘がいいんだ！！

「それはないでしょ。ほら！早く帰ろ！」

慧「え！？ちょっと待ってよ！？」

慧人を急かして早歩きで家への道を歩く。

そうだ！試合に誘われた事、澤くんにも言わなきゃ！！

.

.

…夏喜くんの試合、楽しみだなぁ。

夏喜くんの試合をする姿を考えると胸がワクワクする。

この約束は絶対に守ろう！

空に少しずつ光り始めた星を見ながら心の中で誓った。