異能力11 ページ12
次の瞬間、月の光が敦を照らす
そして敦くんの虹彩が変わり始める
その変化に伴い表情が消えた
『敦くんが此処に来たのは二週間前
虎が現れたのも二週間前……』
敦くんの姿は月の光に照らされシルエットとなり、そのシルエットはゆっくりと変わっていく
太宰「君が鶴見川辺りにいたのが四日前。
虎が目撃されたのも四日前……
国木田くんが云ってただろう、武装探偵社は
異能をもつ輩の寄り合いだと
あまり知られていないが、この世には異能を
持つ者が少なからずいるのだよ」
『その力で成功する者もいれば、力を制御出来ずに身を滅ぼす者もいる』
太宰「たぶん、施設の人達は虎の正体を知っていたが君には教えなかったのだろう。……君だけが、わかっていなかったのだよ」
敦くんのシルエットはもう人間の形ではなく大きな獣のものになった、そしてネコ科の鋭い目が光る
『敦くん、君も異能力者だよ
現身に飢獣を降ろす“月下の異能力者”』
…太宰さんのセリフ覚えておいて良かった、うん
いや、マジで( ・`д・´)キリッ←
大きな獣となった敦くんは咆哮を上げこちらに向かってくる、その先は太宰さんではなく………私。
は!?私!?
太宰「Aちゃん……!」
ドゴンッ
私は間一髪のところで虎からの攻撃を避けた
『うわ、人間の首くらい簡単に首もげるな』
太宰(攻撃を避けた……?)
『太宰さん!この虎早くどうにかしてください!虎になっても平気だから太宰さんが此処に
いるんですよね!?』
太宰「あ、あぁ。 まぁ虎に喰い殺される最後と云うのも魅力的だが、君では私を殺せない……
異能力【人間失格】!」
太宰さんが虎の眉間に触れた瞬間、敦くんの異能力が解除されて元の姿に戻りはじめる
太宰「私の異能力は、あらゆる他の異能力を
触れただけで解除する」
パシャ
え?今の音は何だって?もちろんスマホのカメラの音ですけどなにか?
私は絶対名場面は影から撮ることを決めたのだよ
だからこそ、私はモブ1とかになりたいのだ!
異能力を解かれた敦くんは太宰さんの胸にもたれ掛かる
太宰「男と抱き合う趣味はない!」
ポイッ
『え?あ、ちょっ!』ドンッ
私はギリギリのところで敦くんを受け止め、自分の膝にのせた
セーフ……!危なかった……
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クローバー - すごく面白くて一気読みしてしまいました!!これからも楽しみにしております!! (2022年3月16日 15時) (レス) @page20 id: 3b7ae8b837 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 超面白かったです!!!!1話から一気に読んじゃいましたwww更新楽しみにしてます! (2021年11月6日 22時) (レス) id: 0ccffa4196 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - レッドウルフさん» 福沢さんの初登場のトコっすよ!! (2019年12月7日 16時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - れおさん» あ、あとスミマセン……それ、どこのことでしょうか……?わからなくって…←おい (2019年11月4日 15時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
レッドウルフ(プロフ) - れおさん» スミマセン!ご指摘ありがとうございます!はい!更新頑張ります! (2019年11月4日 15時) (レス) id: 704b4d5265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レッドウルフ | 作成日時:2019年5月19日 17時