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『は、はい…』
ゾム様の謎の勢いに押されつつも私は頷く
確かにグルッペン様と私が交わしているのは“婚約”…言わば結婚の約束をしているだけ。正式に結婚、つまり婚姻を結んでいる訳では無い
zm「Aは…グルッペンのこと好きか？」
『ゾム様？先程から何を_「好きなんか？？」え、えぇっと…』
私は何を問い詰められているのだろう…？ゾム様の意図が全くと言っていいほどに読めず、混乱する
『…好き、とは何を基準として言えばよろしいんでしょうか』
zm「…え？」
両親のことは好きだと思う。私に愛を注いでくれていると思っていた。なのにその愛は偽物だとチーノたちに言われた
クランウェルの国民のことは愛していた。けれどそれも両親に褒めて欲しくて、立派な女王になるための一つの条件だったのかもしれない
昔、お父様に連れていかれた連盟国の第一王子生誕パーティーでその国の第二王子様から「俺と将来、結婚して欲しい」とプロポーズされたことがあったが…それも所詮こどもの戯言
愛なんて、恋なんて知らないおままごとみたいなもの
『私は…“好き”を知りません』
人に限ったことではない。好きな食べ物、好きな服、好きな色、好きなこと、私は自分の好みを知らない
『故にグルッペン様のことを慕っているか、という質問には…お答えできません。強いていうなれば嫌悪感は抱いていない…ということだけでしょうか』
zm「…そやねんな、Aはグルッペンのこと好きじゃないんやな…そか、うん」
『…申し訳ありません。婚約者ならば“心から彼を愛している”と言えればよかったのでしょうが…』
そう言えば、ゾム様は少し目を見開いた後自身の首をゆっくりと左右に振る
zm「ちゃうねん。悪いけど、しょーじき俺その答えを望んでてん」
『…？』
zm「A、ありがと」
『きゃっ』
em「ちょっ、ゾムさん！？」
何故か私に向け感謝の言葉を口にした彼は、勢いよく私に向かって抱きついてきた
まるで私の存在を確かめるかのように一回だけ腕の力が強まり、ぎゅっと身体を抱きしめられた後体温はゆっくりと離れていく
zm「…俺、頑張るから」
『が、頑張ってください…？』
zm「ん！」
そう満面の笑みを浮かべた彼は満足気に鼻を鳴らしながら、図書館の扉へと歩を進める
zm「エミさんも相談乗ってくれてありがとぉな！…でも、」
ゾム様は一瞬だけ私を見て、すぐに視線をエーミール様に戻す
zm「…次は相談なんて出来んかもやけど」
em「え？」
zm「じゃ、またな！A！」
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
