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お昼時を少し過ぎた日が高くなっているこの時間。朝よりも少し強めの光が窓から差し込んでくる
em「ふぅ…」
私が少し深めに呼吸をすれば、紙の香りが鼻腔をくすぐる。我々の城に隣接するように建てられているこの建物は、過去から近代までの様々な書物が収められた我が国が誇る図書館だ
私はここの管理を仰せつかっている。と言っても自分から立候補したのだが
本は好きだ、過去の偉人である人々が記し、今まで伝わってきた歴史は心の内に秘める知的好奇心をとても燻ってくるから
em「…」
普段、この空間ではその静けさを証明するかのように私や他の数人の兵士が本のページをめくる音だけが響くのだが…稀に例外の日がある
「…ぅ……」
そんな例外の原因である彼は私の座る椅子の近くの机に置い顔を突っ伏して先程から時々唸り声をあげている
どうもこの数日、彼の様子がおかしい。そんな姿を見兼ねた私は思わず声をかけた
em「あの〜…“ゾムさん”？」
zm「…」
em「おーい、生きてる？」
zm「……」
こちらが驚く程に返事も反応も無し。気を失ってでもいるのだろうかと心配にさえなってくる
いつもならば「エミさんエミさん」と私の名前を呼びながら構ってくれと周りをウロウロしているはずなのに。こうも静かだと少しだけ寂しさを覚えてしまう
でも恐らくゾムさんの事だから、何か悩むことがあるが人に相談する気は起きない、それでも一人にはなりたくない。そんな所だろうか
em「…ﾊｧ」
しょうがない。ここは珈琲でも淹れて気長にゾムさんの気が変わるのを待つことにしよう。クランウェルとの戦争も終わってまもない今、時間など余るほどにあるのだから
そう思い私が席を立ち上がろうとしたとき
zm「…なぁ、エミさん」
em「…！…はい、なんでしょう」
顔は相変わらずこちらに向いていないが、どうやら私はゾムさんに口を開いて貰えたらしい
em(珈琲は後ででも淹れられる)
私が立ち上がろうと上げた腰をもう一度降ろすと、それをちらりと翡翠の瞳を動かし見た彼はポツリポツリと言葉を発し始めた
zm「…この頃な？俺めっちゃ調子悪いんよ」
em「例えば？」
zm「…１つの事に集中出来ん。いっつも別のこと考えてまう」
確かに言われてみればこの頃のゾムさんはボーッとしている事が多くなっていた気がする。昨日なんか無言で夕食を食べていて、幹部全員が(食害がない…？？)と顔を見合せたものだ
にしても、
em「その別のことってなんなんです？」
zm「！」
ゾムさんの肩がﾋﾞｸｯと跳ねた
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くろいるか - え”、下書き中やーーーん (2022年10月11日 16時) (
レス) @page50 id: ebfe8bc644 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主綺麗だよね〜絶対！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 17時) (レス) @page50 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 新作!!!楽しみにしてます、頑張って下さい! (2022年10月8日 23時) (レス) @page50 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - そして、emさんも好きになってしまうというジレンマ...君は保護者ポジかな?それとも恋愛対象ポジかな?どっちなんーだい??! 頑張って下さ〜い! (2022年9月29日 21時) (レス) @page49 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - emさん動揺し過ぎだね…無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月28日 7時) (レス) @page49 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レッドウルフ
| 作成日時：2022年5月23日 12時
