アンドロメダ（quizknock）

３ （mizukami）君の恋人になったら ページ3

backnumber/もし僕が君の恋人になれた時は





もし俺がななかさんの彼氏というものになったら、どんなだろう。



まって、それって
ななかさんも、俺の事が好きって言うことだよね？





･･･照れる//





ななかさん、好きです


ななかさん、愛しています 。



こうやって毎日俺のななかさんへの気持ちを伝えて、一日が終わったりするのかな。






「はっ…」




でもまてよ、俺とななかさんが付き合うってことは
ななかさんの頭とか肩とかに触ってもいいんだよね……








それはなんとも…素晴らしい。





ななかさんが眠れない夜には、俺が思いつく限りの愛の言葉をお届けしよう。


それで、ななかさんは眠くなって｢水上くん、うるさい！もう寝る｣って、俺に向かって言うんだ。





うん…言われたい。
ななかさんに、会いたい。









「あれ、水上じゃん」

「ほんとだ！水上くん」




「…！ななかさん、と伊沢さん」




そうだね、ななかさんは伊沢さんのことがきっと好きなんだよ。俺は見ててわかる、それに対して気付かないふりをしている伊沢さんが嫌いだ。




もし、もし俺がななかさんの恋人になれたら、もっと幸せにするのに…





「水上くん、1人で勉強？」

「あ、はい。勉強って程でもないですけどね」

「えらいね〜」

「いえ」





じゃあ、頑張ってね！と笑顔で去ろうとする彼女の手を俺は掴んだ。






掴んでから、思った。






やってしまったと。このあとのビジョンも何も無い。どうしたらいいか分からない。



後ろでは伊沢さんがビックリして見てる



目の前ではこれもまたびっくりした顔の彼女。






「あ、…あの、ごめんなさい」


「大丈夫だけど…どしたの？」


「や、とくには…ないんですけど」






ごめんなさい、といいつついつまでたっても手を離そうとしない俺を見てななかさんが何かを悟ったのかニヤニヤし始めた。




「水上くん、」


「はい」


「また今度どこか一緒に行こうか」



渾身の笑顔で俺にそう言って、彼女は伊沢さんのもとに行ってしまった。





まだ、俺の鼓動は速いままでそれを感じて更にスピードがあがる。




今の短時間で起こったことを整理するのにいっぱいいっぱいだ。




とにかく、今はまだななかさんは伊沢さんのことが好きだ。



でもこれ、俺にもワンチャン…ある。





絶対、ななかさんの口から「私幸せだよ」っていわせせる。決めた。

４（fukura）俺らなり→←２（kawakami）ごめんね

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す