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充分貴方も規格外です ページ50

side Kent


西尾さんのこういう部分は本当に尊敬する
弱くても、失敗しても、決してバカにせず
そして力強く背中を押してくれる

だからこそ、私も卑屈にならずに前を向ける

御三家である[五条家当主]に対しても
物怖じせず言いたい事を言えるのは
その強さに自信があるからなのだろうか

錦「まぁ……これは俺や紗貴の考えだから
同じ様に思って行動しろってわけじゃねぇけど
[俺たちの]こんな考え方を知っていて欲しいわけよ
思うことは止めない。
でも口には出すのはオススメしねぇ」

最終的に道を決めて歩くのは、悟だけどなぁ〜
だなんて、口角を上げては居るが眉は下がっている

押し付けず、違う考え方を教える
優しい先輩だと思う。

だが、彼らは不特定多数に優しいわけじゃない
非呪術師に対しては無関心
そして
Aや家族を傷付けるような存在に対して
決して容赦しない

以前1度だけ見た事がある
キレてる、だなんて言葉では言い表せない様な表情、態度

上層部とAが一悶着あった時
Aの為に総監部を壊滅寸前まで追い込んでいた

錦「さーて、帰ろうぜ〜」

頭の後ろで手を組み出口へと向かう西尾さん
貴方……、一応監督役でしょう?
何1人で先に帰ろうとしてるんですか

若干呆れて溜息をこぼし、私と五条さんも1歩足を踏み出した時

ードンっー

重い呪力を感じた
気配を探れば出口に鬼の様な姿をした呪霊が居た

「何で……」

任務内容は3級1体
だが、目の前に居るのは明らかにそれよりも上だっ
こんなの聞いてない

錦「だりぃ〜。建人、やるか?」

「何の無茶ぶりですか、それ」

面倒臭そうに呪霊を見た後
まるで何も居ないかの様に五条さんと私の方へ振り返る
敵に背中を向けるとは……
西尾さん程の存在なら取るに足らない存在なのだろうか

私の声に、「悪ぃ悪ぃ」、と小さく笑うと
次の瞬間には
西尾さんの呪力により生成された2本の尾により
呪霊は切り刻まれていた


悟「や、っば。強すぎんだろ」

「本当に。」

何も無かった様に私たち3人は高専へ戻った



報告後に調べた結果
帰り際に出た呪霊は1級相当だった、と
夜蛾先生から聞いた
灰原たちの元にも任務終わりに準1級の呪霊が出たそうだ

何故そんな事が?
任務開始当初は3級以外の気配はなかった
突然湧いたとしたら明らかに不自然だ

西尾さんと砂山さんの表情も険しい

そして

Aがここに居ないのが
何とも言い難い不安に駆られた


A
今、何処に居るんだ

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作者名:ガヤ。 | 作成日時:2024年7月11日 21時

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