8話 ページ9
岳斗side
目が離せなかった。まるで惹き込まれていくかのような感覚だった。
だが、それと同時に、どこかで見たような既視感が何故かあった。
どこかで会ったような……でも、一体どこで？ 会うのは初めてのはずだよな？
「な、なぁ、変な事聞くけど……俺達、どこかで会った事ないか？ 」
天空寺という少女は一瞬驚いた顔をする。
そして直ぐに顔を伏せて、そのまましばらく何も言わなかった。
やばい、何か気に触ることを聞いたかもしれない。
「そ、そんな訳ないよな。ごめん、おかしな事きい____」
「やっぱり……覚えてないみたいね……」
「……は？ 」
小さく呟いた言葉に疑問を抱く。やはり、彼女とはどこかで会ったのだろうか。だが会った記憶がどこにもない。でも、彼女は俺の事を何か知ってるようだった。
天空寺は顔をあげ、何食わぬ顔で俺の事を見た。
「ごめんなさい、貴方と他のところで会った記憶はないわ」
さっきは俺の事を知ってる風なことを言っていたのに、今は何故か初対面と言っている。
さっきのはただの空耳だったのだろうか。
「そ、そう……だよな……初対面に決まってるよな。変なこと聞いてごめ____」
その時だった。
天空寺は俺の肩を掴んで自分の方に引き寄せ、気付いた時には、俺の顔の真横には天空寺の顔があった。
「なっ……なっ……なっ……！ 」
「て、天空寺さん……！？ 」
「は、はぁ……？ 」
いきなりのことで顔が赤くなり、頭の情報処理スピードも追いついておらず、何が起きたのかもサッパリだった。
「あ……あの……天空寺さん……？ 」
「貴方も見えてるんでしょ？ あのオーラが」
「！」
まさかの言葉に俺は驚きを隠せなかった。
俺はオーラが見えるとは一言も言っていない。知ってるのも家族だけだ。なぜこいつが俺がオーラが見えること知っているんだ？ こいつは一体……
「なんで……お前がそのことを知ってるんだよ……」
「私は貴方と同じだからよ。岳斗」
岳斗、その名前を呼ばれた時、何故だか今朝見たあの夢がフラッシュバックした。
今思えば、彼女はあの夢の少女と似てる気がした。
いや、今はそれより、こいつは俺と同じだとそう確かに言った。ということは……こいつも、あのオーラが見えるということか……？
「まぁ……突然で戸惑うのも無理はないわね……」
そう言って俺から離れ、教室の扉に手を触れた所で、俺の方へと振り返った。
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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