49話 ページ50
岳斗side
「それは……お前らに、ブレイダーチームを組んでもらう事になったからだ」
「「「「「……は？ 」」」」」
そこにいた全員が声を揃える。
そして、カチューシャをつけた女が驚きながらも木下のおっさんに話しかけた。
「あの、どういう事ですか？ なんでこんな知らない奴らと組まなきゃなんないんですか？ 私はこの人達と組むのは反対です！ 私は1人でチームを組まずにやっていきたいんです！！ 」
「言うと思ったぜ……悪りぃが、お前らに拒否権はねぇ。総司令から許可をとっくにもらってるからな」
「義母さんから……？ 」
「待ってください。ブレイダーチームを組むのは強制的じゃ無いはずです。まだ経験の浅い新人ブレイダーも多過ぎますし、聞いた話によると、この中にはルール違反して脱落するはずだった奴も居ると言うじゃ無いですか。こんなの横暴すぎるのでは？」
青いジャージの男は俺の方を睨みつけ、ギクッと肩を震えさせる。
もう話が行き渡ってんのか……絶対あのC会場に居た奴らが流したんだろうな。
「横暴でも良いんだよ。魔隆は1人で立ち向かえるもんじゃねぇ。それで何度も失敗して死ぬ奴なんて山ほどいんだ。仲間がいた方が何かと効率が良いだろ？ 意見は求めてねぇ、お前らはチーム組んで仲良く魔隆と戦ってりゃ良いんだよ」
全員がなんとも言えない感情を抱き、顔を伏せたり、チラチラと他の奴の顔を見たり、木下のおっさんを睨んでたりと、不穏な空気がその場に流れた。
だが、唯一俺だけは違い、ニヤッと口角を上げ、木下のおっさんの方を真っ直ぐと見た。
「良いじゃねぇか。ブレイダーチームを組むっての、面白そうで俺は賛成だぜ」
意外すぎる言葉に驚き、全員が俺の方に視線を向ける。
「お兄ちゃん！？ 」
「あんたバカなの！？ お互いの事よく知らない同士がチームを組むって言ってんのよ！？ 」
「別に俺はそれでも良いぜ。ここにいるほとんどの奴が俺の知ってる奴らだし、お互いの事よく知らねぇってんならこれなら知っていけば良いじゃねぇか」
「ソラも面白そうだからそれに賛成なのだ！ 」
「ソラちゃんも！？ はぁ……じゃあ私もそれで、私が居なきゃお兄ちゃんまたやらかすかもだし……」
「ハハハッ！ わかってんじゃねぇか！！ 流石俺が見込んだだけある！！ 他の奴は異論はあるか？ 」
さっき反対していた2人の方を見ると、2人はもう何も言わずにいた。
「わかってくれたみてぇだな。仲良くやってけよ？ クソガキども」
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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