44話 ページ45
岳斗side
「な、なぁ……今、ガサって聞こえなかったか……？ 」
「何かの気のせいじゃない……？ 怖い事言わないでよ……」
すると、またゴミ袋がガサガサっと言い、少しゴミ袋が動いた。
そして、「うぅ……」という唸り声が微かに聞こえ、ビビった真冬は涙を浮かべながら俺の腕にしがみつく。
「うわぁぁぁぁぁ！！ ここここ声！！ 今声がぁぁぁぁぁ！！！ 無理無理無理無理ぃぃぃぃぃ！！！！ 」
俺は普通に平気だが、真冬はこういうホラー系の物が全般的に無理だ。
極度のビビリでうるさいくらいに泣き叫ぶ。
以前俺が真っ暗な家の中で真冬を脅かした時もビビリまくっていたぐらいだ。
「落ち着けよ真冬。見た限り、幽霊じゃなさそうだぜ。ちゃんとリクトルが見えて……ん？ 」
なんだこのリクトル……魔隆の纏う黒いリクトルと黄色いリクトルが混ざっている……？ 2色のリクトルだなんて見た事がないぞ。
「え、え？ 何？ 何なの？ どうしたの？ 」
「ビビってたって仕方ないのだ！！ こういう時はソラにお任せなのだ！！ 」
「あ、おい待てソラ！！ 無闇に近寄んねぇ方が____」
俺の制止を呼びかける声も、ソラには聞き届いておらず、好奇心満々な顔でそのゴミ袋を引っ張り上げると____
「んん……ん……？ 清十郎さん……？ 」
そこには、黄色いジャージに右目に包帯を巻いた白髪の青年が寝ていた。
しかも、ゴミ袋の上で。
平気で寝ていた事にポカンとなり、しばらく俺達は口を開けたままだった。
包帯の青年は起き上がり、眠そうに目を擦りながら俺達の方を見た。
「……えっと……どちら様？ 」
首をコテンと傾げ、投げかけられた疑問にハッとなる。
すると、階段からダンダンと足音が聞こえてくると、おっさんが扉の外から部屋を覗き込んできた。
「おっ、お前らこんなとこに居たのか。いつのまにか綺麗になってたから驚いたぜ。サンキューな」
「そ、その前に、こいつはだれなのだ！？ 」
「あー、そいつか。そいつは
「言われてみれば、そんな感じするかも……」
にしても、こんなゴミ部屋で普通の寝れるなんて……常人じゃまず無理だ。
「とにかく、自己紹介はここの掃除が終わってからだ。そこの包帯には一旦出てってもらうからな」
「うん……わかった……？ 」
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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