29話 ページ30
岳斗side
「園崎岳斗さんに園崎真冬さんですね。はい、受験者登録致しました。それではこの受験者カードを持ち、会場内で暫くお待ちください」
入り口前にいる受付の女性にに名前が書いてあるカードを渡され、それを受け取った。
「ソラはここで待ってるのだ。2人とも、ファイトなのだ！ 終わったらホットドッグ食べに行こうなのだ！ 」
「わかった、頑張ってくるね、ソラちゃん！ 」
「おう、約束だ。ソラ」
3人でハイタッチをし、俺と真冬は会場内へと入っていった。
会場内は人が沢山おり、数え切れないような人数がいた。
「すごい……どうしよう、緊張してきたよ……」
「おもしれぇじゃねぇか。こんなに多くの奴らとブレイダーになる為に競い合うって事だ。逆に燃えてくるぜ」
「はぁ……よく緊張しないなぁ……まっ、お兄ちゃんらしいっちゃお兄ちゃんらしいか」
すると、背後からドンとぶつかり、「ひゃっ！」という女の子の声が聞こえた。
何かと思って振り返ると、メガネをかけたピンク髪の女の子が尻餅をついていた。
「うぅっ……あ、あぁぁぁぁ！！ すすすいません！！ ぶつかってしまってすいません！！ 」
ピンク髪の女の子は申し訳なさそうに何度も頭を下げる。
「いや……別にそんなに謝んなくても平気だぜ」
「……ん？ あれ？ ね、ねぇ……もしかして、セシルちゃん？ 」
「ふぇ……？ 」情けない声を出して目に涙を浮かべながら顔を上げると、その女の子は驚いた顔をして一気に嬉しそうな笑顔になった。
「真冬ちゃん！？ 真冬ちゃんも来てたんだ！！ 」
「セシルちゃんも試験に来たんだね！！ 」
「わーい！ 」と2人で両手ハイタッチをするが、俺には何が何なのかわからなかった。
「真冬、その子友達か？ 」
「あ、うん、学校の友達だよ。クラスの中で一番仲が良いんだ！ あ、セシルちゃん。このバカっぽい人が私のお兄ちゃんだよ」
「誰がバカっぽいだよ、お前の方がバカっぽいだろが」
女の子は俺を方を見ると、一気に真冬の背後に隠れてカタカタと震えだす。
「せ、セシル・アルフォワードでです……よ、よよよよろしくお願いします……！ 」
「セシルちゃん……声震えてるよ……」
明らかに見て極度の人見知りなんだろう。
よくここまで来れたな……
「あー……安心しろ。別に取って食う訳でもねぇんだから」
「そ、そうなん……ですか……？ 良かったー……」
ホッと安心した表情をする。
ほんとに取って喰われると思ってたのか……？
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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