12話 ページ13
岳斗side
「そうだ、岳斗。この猫のオーラを見ることって出来るか？ 」
「オーラを？ まぁ……見てみるけどよ」
俺は赤い猫の事をジッと見つめる。
だが、それを見た瞬間、俺は自分の目を疑ってしまった。
「な……なんだよこれ……！！ 」
「お兄ちゃん？ もしかしてその子魔隆だったの？ 」
「違うんだ……そうじゃねぇ……！！ 」
俺がオーラを見る時は、オーラはいつも人の周りに纏っており、人によってそのオーラの色や動きの様なものが変わってくる。
魔隆を見た時は、周りには見るのも拒みたくなる様な黒いオーラが纏っており、オーラからは黒い粒子の様なものが出てたりしていた。
だが、この赤い猫からは黒いオーラは見えておらず、赤いオーラが見えていた。
そう……
『普通なら』それで良かったのだ。
「オーラには別に問題はねぇんだ。だけどよ、こいつ……
オーラは見えんのに、姿が見えねぇんだ……！ 」
2人は言ってる意味がいまいち理解していない様だった。
だが、それが普通じゃ有り得ないと言うことは、俺の言動からして察していた。
「お、お兄ちゃん、それってどういうこと……？ 言ってる意味がわかんないんだけど……」
「俺もわかんねぇよ……俺から見えるオーラは、いつも人の周りに纏ってるような感じで見えるんだ。なのに……こいつはオーラを見る時だけ、姿が見えずにその場のオーラだけが見えるんだ。形も何もない、言うなら……赤い人魂がそこで浮かんでるような感じだ」
「俺達から見たら普通にそこに寝転がって見えるのに、お前からしたら、姿が見えずにオーラだけがそこに居るだけにしか見えないってことか？ 」
「そういうことだ。でも、唯一わかんのは……こいつは魔隆じゃないってことだけだ」
その言葉を聞いた2人は、まだ少し疑問が残ってはいたが、魔隆じゃないことにホッとしていた。
こんな事を普通の奴等に言っても、大抵は引かれて変人扱いされるのだが、家族だけは俺のこの力の事を理解しており、最初に話した時も真冬以外の2人は冷静でいた。
いや、本当なら真冬の方がまともな反応をしているのだが、父さんと母さんは驚くこともせず、淡々と聞いていた。
何かを知っているような雰囲気だったが、深く考えるのも面倒くさいから、それを考えるのはやめた。
『貴方も見えるんでしょ？あのオーラが』
あの時、月見に囁かれた言葉をハッと思い出す。
「な、なぁ、ちょっと話したい事があるんだけど……」
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赤猫(プロフ) - くろーさぎさん» はい、ありがとうございます！これからも頑張ってきます！ (2019年7月24日 7時) (
レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - 失礼致します！とても面白いです！！個人的に木下さんが好きです……�兇盍萃イ辰堂爾気ぁ� (2019年7月24日 7時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫(プロフ) - riiuさん» いいですよ！ぜひぜひ作ってください！ (2019年6月17日 20時) (レス) id: 4f3a6e4e78 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 真冬ちゃん本当すこ……あ、お願いがあるんですが…この作品のスピンオフ的な立ち位置でComitemという作品を作りたいのですが…よろしいですか？ (2019年6月17日 19時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
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