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食品売り場に着き


１人１つずつ、買い物かごを持つ


伊沢さんに買い物かご・・・変な感じ





「じゃあ、俺はお酒とジュース買ってこようかな


Aちゃんは何が好き？」





まだ未成年の私を配慮してくれるあたり


紳士だなーと思う





『ジュースですか、いつもお茶ばかり飲んでて・・・


しいて言うなら、カル〇スとか？』



「ぷっ」



『伊沢さん、今子どもっぽいって思いましたよね！』



「思ってない思ってない」



『顔が笑ってますもん！』





伊沢さんは微笑みながら私を見つめる


この人絶対私のこと子ども扱いしてる





「いや、可愛いなって思っただけだよ


分かった、カル〇スね」



『もう・・・


じゃあ、私はお酒に合うおつまみでも作りますかね』



「作ってくれるの？」



『その方が、みなさん楽しんでいただけるでしょうし』



「ごめんね、Aちゃんの歓迎会なのに


色々してもらって」



『正直、私の歓迎とかはいいんです


みなさんで集まってわいわい楽しめたらそれでいいんです


だから、みなさんには喜んでほしいんです！』



「・・・ほんとに優しい子だね」





伊沢さんは私の頭を優しく撫で


お酒売り場の方へ歩いて行った


なんだか一緒に買い物する夫婦の気分


まあ恋人でもなんでもないんだけど





―――――――――――――――――――





『たくさん買っちゃいましたね』



「ほんとだね、車出せばよかったかな


重くない？」



『私は大丈夫です、オフィスすぐそこですし


伊沢さんの方が絶対重いですよね


半分持ちましょうか？』



「俺男だよ？全然平気」





飲み物類が入った袋は伊沢さんが全て持ってくれていて


私はお菓子や食材などの比較的軽い袋は私が持っている


そういうところに紳士が出てるよな、伊沢さん





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やっとの思いでオフィスに着き



買ったものを冷蔵庫に入れる





「ありがとうね、こんなにしてもらって」



『いえいえ、むしろ歓迎会を提案してくださってありがとうございます』



「みんな、Aちゃんが来てくれて喜んでるし


歓迎会ぐらいしないとね」





それじゃあ、と帰り支度を始めた時


ちょっと待ってと言って


伊沢さんは私を引き留めた





『どうしたんですか？』



「これ、俺から歓迎のプレゼント」



『え？』





渡された袋を開くと


私好みの店で見た、可愛いブレスレットが入っていた

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