Four stories ページ5
レイside
目を覚ますと、ベッドの上にいた。
気が付いたら首筋に違和感があり、触ろうとすれば左耳に激痛が走った。
何か変なものでバチンと挟まれ──────まさか！
(これが発信機？)
｢う”ぁ、ｯ……！！｣
まだヒリヒリする耳を抑えることも出来ずただただ苦痛に、痛みに息を乱しながら耐えた。
今気がついたが、ベッドには81194と書かれた紙が貼られている。
隣にも、小さな子。恐らく産まれたばかりの子だろう。隣の子には91194と書かれた紙がベッドに貼られていた。
ここで確信した。
やはり、私は────いや、俺はレイに成ってしまったのだ。
約ネバを読んでいた私、ではなく俺の体はどうなっている？と不安で目をあちこちに泳がせる。
すると扉が大きな音を立てて開き、中からは女性が出てきた。
女性はスタスタと迷いもせず歩けば俺の元でピタリと止まる。そして俺を抱き上げ、また扉に向けて歩き出した。
俺を何処に連れていくんだ、と抵抗しようとするが思えば見覚えがある髪型、顔立ちで目を細めて見てみると気がついた。
確か、この人は────────グランマだ。
今は施設で1番偉いのだろうか。まだこの世界の情報が少なすぎる。
約ネバで得た知識だけでは足りないかもしれない。
体が自由に動かせるようになったら────ハウスに行ったとしたら本を読もう。
それでしかレイのように成れないから。
一定のリズムで歩くグランマであろう女性の腕の中でウトウトと眠りかけると見た事がある場所が目に映り、思わず目を見開く。
しっかりとこの景色を目に焼き付けて瞳を閉じる。
──────この世界で、生き延びてやる。
鬼の姿も確認した。
だが不思議と恐怖もあったが安心感もあった。
何故か……まあ仮説だが漫画などで鬼の姿を見ていたから慣れているのかもしれないと自分の中では思っている。
眠気も覚めたところでハウスの門をくぐった。
中には大きな庭、大きな家、そして綺麗な星空が広がっていた。
エマ達にも、会えるのだろうか。
それが唯一の楽しみだ。
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ユリ - １です。更新がんばってください！ (2022年1月4日 16時) (
レス) @page1 id: fb62d32942 (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - 頑張って!! (2020年1月14日 1時) (レス) id: 9939f8d8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - え、、、、、神なんだけど、、続きめっっっっちゃきになる更新頑張って下さい！応援しています！！！！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: b7165f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湯96_yukuro_ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年6月4日 21時
