同居人たち。 (ページ9)

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０９．ページ9

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『シェアハウス、かあ…』

よく少女漫画や恋愛小説にある、
イケメンとの紅一点物語とかあるけど
いまのシチュエーションってまさにそんな感じで。

みんな格好良くて綺麗な顔してて、
二次元かって疑ってしまうほどだ。

まさかテレビの中で見てた人がいるなんて思わなかったけれど。

もちろん不安はたくさんある。

けれど大多数の人に受け入れてもらった分、
明日からきっちり仕事も家事も両立させよう。

いつまでも私がうじうじしてられないな。

明日から、がんばろう。

そうお風呂の中で決心して、
脱衣所で身体を拭いていたとき、

-ｶﾞﾁｬｯ

『へ、』

「……あ、待って待って、ごめ」

『いやあぁぁぁぁあああ！！！』

ﾊﾞﾁﾝｯ

「い"ったああああ！！！」

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『ごめんなさい……』

「こちらこそ、ごめんね」

涼真「あっちゃー。これはもう少し冷やすか」

「ありがとう、涼真」

『本当に申し訳ございません』

隆「……まあ、まっけんが女の風呂に入ろうとしたのが悪いからねえ」

亮「へんたーい」

真「ほんとごめんね」

新田さんに床に頭がつくくらいの土下座をすると

「顔を上げて」と優しく微笑んでくれる彼

彼もここの住人のひとり。

竹内さんや彼等に話を聞いて納得してくれてたらしい。

そんなとき、お風呂に入ろうとしたところ
間違って私と遭遇したらしい

これは事故だ。単なる事故。

むしろこんなイケメンさんに裸見られることなんて人生これからないと思うし、目を汚してしまったくらいなんだけれど。

真剣佑「……まあこんなことがあったけれど、

よろしくね、Aちゃん」

ま、眩しい……ッ

笑顔がとにかく眩しい彼と、

よろしくの意味を込めて握手をした。

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