同居人たち。 (ページ3)

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０３. ページ3

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という感じで、私のシェアハウス家探しが始まり

先日無事に好条件で見つかった

家賃が安く、駅から徒歩五分で、庭と縁側つき

もちろん風呂トイレ別、そして独立洗面台つき

こんないい所、逆に残っていたのが奇跡だ。

前言撤回。残り物には福きたりますね。

ｶﾗｶﾗ..と、キャリーケースを引き、

メモの地図と住所を見て、目の前の建物を見上げる

『ここかあ……』

そこそこ大きくて(いや結構？)、
お洒落な外観に心が高鳴る。

私、今日からここで新生活を送るんだ……！

きっと可愛い同居人と恋バナとかして、
お互いの彼氏とか連れてきたり、一緒にご飯作ったりできたらいいなあ。

ふふふ。なーんて。

明らからにテンションが上がったまま
インターホンを押す。

「はーい…………どちら様？」

出てきたのは可愛い女の子でもなく、

芸能人みたいに綺麗な顔立ちの男の子だった。

『あ、今日からここに住ませていただく者で……』

「……住む？」

『シェアハウス、って不動産屋に言われたのですが

ここってこの家でお間違いないですよね……？』

「……え。……りょーまー、」

怪訝そうな顔をされたから、

手元にあるメモを彼に見せたらさらに顔を歪めて

家の中へ入ってしまった。

『え、……家違いだったのかな』

いや、でも住所はここであってるはず。

Google先生がここを示したんだもん。

「えっと、こんにちは」

『あ、こんにちはっ』

あら、これまた美しい男の子がやってきた

「えっと、今日からシェアハウスするって言われたんだっ、け？」

「そうらしいよ」

『えと、不動産屋から聞いてないですか……？」

「んーとね、びっくりしないで聞いて欲しいんだけど、

ここね、男子専用のシェアハウスなんだ」

『……？』

「つまり、俺達が聞いてたのは男の子だったんだけど……」

いま、なんておっしゃいました……？

『……はあああああぁぁぁあ！？！』

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