意識(izw) ページ7
『いざわー』
『こっちきて、いっしょのもー』
また始まった。
酔っ払い。
またか、と皆慣れきっており、
伊沢、行け。
という目線のみ、送られる。
何回か前に、絡み酒の相手をしたとき、
気に入られたらしく。
毎度指名が入る。
近くに寄ると、
まぶたの縁がほんのり赤く。
今にも眠ってしまいそうな、とろんとした顔。
飲み過ぎですよ、と声をかけようとすると。
『A、飲み過ぎ。
へーき?』
背後から須貝さんの声がする。
Aさんは、
俺ではなく。
須貝さんをぼんやり見ている。
『送ってく』
Aさんの腕を掴もうとした須貝さんの手を。
………俺は咄嗟に、振り払う。
『あ、』
『……いま、蚊、いたよな。
さんきゅ。
Aできあがってるから、
伊沢よろしく。』
俺はこの先、
須貝さんに頭が上がる気がしない。
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須貝さんとAさんは同期の設定
伊沢さん→Aさん→須貝さん→?
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みゆ - うーん、全部の作品選べないくらい好きです!!! (6月4日 22時) (レス) @page33 id: 379497ea92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:345 | 作成日時:2022年10月14日 0時