緑：助けたい ページ9
＜神山side＞
俺とAはちょっと似てる。
真面目で努力や弱いとこを見られるのを嫌う。
メンバーからもよく言われてたし、
俺もAの気持ちを分かってるつもりやった。
最近ぼーっとすることが多かったり、
話を聞いていないことが多かったり、
今考えれば兆候はあったはずやった。
でも。
Aには大丈夫かって心配したくなかった。
きっと大丈夫に見えるように、もっと頑張ってしまうから。
甘えるのも下手くそで人を頼れないAにできることは
俺にもあったんだろうか。
ぐるぐる考えてもしょうがないよなと
無理やり気持ちを切り替えて、スタッフさんに説明する。
必要なものを揃えてとりあえず楽屋に向かう。
荷物を運ぶ時に気になってAのバッグを覗いた。
睡眠導入剤にストレス緩和剤、胃腸薬。
｢ボロボロやんか…｣
もうとっくに限界は迎えていたんだ。
それでもみんなの前では気丈に振舞っていたんだ。
荷物を抱え、楽屋の前へ行くと、
Aの泣き声がした。
スタッフさんは心配して中の様子を伺おうとしていたが、
子どものように泣きじゃくっているその声に
俺は少し安心した。
｢荷物持ってきたで｣
桐山｢ありがとうもんち｣
｢え？ 照史ものんちゃんも泣いてるやん笑｣
小瀧｢ちゃうちゃう、これ汗やって｣
｢えぇ…？笑｣
桐山｢俺らライブめっちゃ頑張ったもんな？
とりあえず過呼吸が収まったら楽やと思うから｣
｢じゃあみんなに説明しとくな。
Aよ〜頑張ったな！おつかれさん！｣
俺の声に反応して号泣しながらも頷くA。
俺なら弱っている姿を見られたくないし、
心配されるよりはいつも通り笑い飛ばしてほしい。
照史とのんちゃんに思いっきり甘えられてる今は、
もう大丈夫だと思った。
スタッフさんは救急車の手配や女性スタッフの介入など
あらゆる事態に備えてくれていた。
本当に有難いことだ。
｢あの子頑張りすぎてパンクしちゃったみたいなんですけど
それはみなさんに迷惑をかけないためで。
みなさんに頼ったこと知ったらたぶん凹むと思うんです。
今やっと甘えられてるみたいなんで、
もう少し見守ってあげたいんです。
もうすでに心配かけてしまってますけど、
あの子の頑張り無駄にしたくなくて。
俺らが絶対助けるんで。
Aのこと、任せてもらえませんか。｣
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亜由 - 自分のペースで書いて下さい。シェアハウスのお話も楽しみしてます。 (2023年1月31日 4時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 返信遅くなってすみません💦リクエストありがとうございます！ゆっくりですが、お答えできるように頑張ります！！ (2023年1月31日 0時) (レス) id: b668a8ff43 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 主夢がインフルエンザにかかったお話を書いてもらえませか？ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - イブかクリスマスのお話を書いてもらえませか？書ける時でいいですから。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 感想ありがとうございます！更新頻度低めですが、楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2022年12月20日 5時) (レス) id: 221577bf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年3月26日 5時
