赤：眠れない夜 ページ22
＜重岡side＞
Aが戻ってくる。
正直、1ヶ月の療養期間で治るような病気ではないが、
適度な運動や刺激に慣れることも大事だと
医者は仕事復帰を勧めてくれた。
今後の仕事については事務所やAと話し合い、
グループでの仕事のみに専念してもらうことになった。
不幸中の幸いで、
元々引き受けていた個人仕事のほとんどは
ライブ直前に終わっていたらしく、
入院による仕事への影響は最小限に抑えられたと思う。
まぁ、あいつのプロ意識はそれも許さないだろうけど。
復帰後初の仕事は雑誌の撮影とインタビュー。
まだ万全とは言えないAの体調への心配と
久しぶりに8人で集まれる喜びが入り混じって
昨日は眠れなかった。
｢もしもし？寝てた？｣
A｢いや、起きてたよ。久しぶりやし緊張で眠れなくて｣
｢おれも。なんか遠足行く気分やわ｣
なんとなく同じ気持ちでいる気がして、かけた電話。
穏やかな声に安心して、胸のざわつきが収まる。
｢明日、俺迎えに行くやん？
なんかあるんやったら今のうち聞いとこうと思って｣
我ながら雑な口実だが、
ただ心配で声が聞きたかっただけなのは
もうバレてるんだろう。
A｢うーん…やっぱり起きれるか不安だな。
ほんとは無理やりにでも連れて行ってほしいんだけど｣
｢あんま初日から無理せんでもええで？｣
A｢うん、仕事やから遊びに行くのとはわけが違うし。
周りに迷惑かけるくらいやったら休むね｣
間違えた。
誰よりも復帰を待ち望んでいたのはAだ。
そのための今までの努力を、否定したくない。
｢ごめん、やっぱ無理やり連れて行くわ。
Aおらんとかありえんし。
服とか荷物とか今のうちに用意しとけよ？
俺が全部運んだるから笑｣
A｢ふふっ笑 安心して寝坊できるなぁ｣
｢おう。また黒子増やしとくわ｣
A｢それはやめて｣
Aの笑い声がくすぐったくて俺も笑った。
｢じゃあ、ゆっくり寝ろよ？
おやすみ｣
マネージャーの車に乗り込みAを迎えに行く。
時間になっても降りてこないため、
念の為に預かっていた合鍵を使って部屋に入ると、
リビングにいつものバッグとメモが置かれていた。
��しげ、あとはよろしく��
寝室で寝ているAの無防備な寝顔が
何故か嬉しかった。
大丈夫。俺らが守ったるからな？
｢おはよう、A｣
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亜由 - 自分のペースで書いて下さい。シェアハウスのお話も楽しみしてます。 (2023年1月31日 4時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 返信遅くなってすみません💦リクエストありがとうございます！ゆっくりですが、お答えできるように頑張ります！！ (2023年1月31日 0時) (レス) id: b668a8ff43 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 主夢がインフルエンザにかかったお話を書いてもらえませか？ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - イブかクリスマスのお話を書いてもらえませか？書ける時でいいですから。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
夜光(プロフ) - 亜由さん» 感想ありがとうございます！更新頻度低めですが、楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2022年12月20日 5時) (レス) id: 221577bf69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光 | 作成日時：2022年3月26日 5時
