イナクロmemberで合宿！ (ページ32)

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28.記憶ページ32

食堂に行くともう半数以上の人が座って待っていた。

倉｢おっ、Aたちか！｣

私たちに気づいた倉間先輩が出迎えてくれた。
私は「どうも～！」と軽く返事を返して、朝と同じ席に葵と黄名子ちゃんと着く。

みんなが集結して、夏未さんが食堂から出てきた。

夏「さぁ、みんな！今夜は世界中の料理を楽しんでちょうだい！」

夏未さんが言い終わると同時に、秋さんたちが食堂からガラガラとカートを押して来る。

「「うっわぁぁぁぁ！！」」

私たちは感激して歓声をあげた。そこには色んな国の食べ物が綺麗に整列している。
す、すごい…。この合宿すごく豪華だ…。場が違うような…。

円「じゃあ、みんな！乾杯！」

円堂監督の声に皆はコップを高々と掲げ、早速料理と取りに行った。
私も、黄名子ちゃんと葵とで料理を取りに行く。

葵「私たち、何か場が違いすぎるよ～！」

葵が苦笑いをしながら料理を皿に綺麗に盛っていく。…葵、上手なんだけど(笑)。
私も頷きながらトングを手に取るなり、ふと考えた。

「(部屋に戻ったら…また何かあるのかな…。)」
『『さっきのこと、忘れてないよね…？』』

天馬とフェイの言葉がフラッシュバックした。…何考えてんだ私！！
私は赤面して顔をぶんぶんっ、と横に振った。

速「Aさん…大丈夫ですかぁ？」
天「頭おかしくなったのかド？」

速水先輩と天城先輩が隣で呆然と私を見ていた。…すみません(´;ω;｀)
いかんいかん！平常心を保たなければ！

私はご飯を取ると一目散に自分の席に逃走した。
……お風呂あがったばっかりなのに汗掻いてしまいましたが。

葵「どっ、どうしたの？A…。」
黄「すごいスピードだったやんね…。」

葵と黄名子ちゃんが心配そうに近寄る。

葵「やっぱり今日Aおかしいよ！何か変なの食べたとか…」
「そっ、そんなことないよ！」

葵にさっきの事言ってしまったらこっちが死にます。

「それより、早く食べよっ！」

私は話題を逸らしてあはは、と作り笑いを浮かべた。
葵と黄名子ちゃんは顔を見合わせて首を傾げて席についた。

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それから夕食を食べ終えて明日の予定を確認すべく、そのまま食堂でミーティングとなった。

円「今日は合宿の序盤ということで、旅の疲れの羽を伸ばしといったところだが、明日からは普段通りの練習に入る。」

円堂は淡々と言葉を続ける。

円「そして明日の夕食後は天体観測を予定している。」

円堂監督の意外な言葉に皆は目を丸くした。