小島side ページ6
小島side
日誌書き終わったと思ったら、急に顔上げたからびっくりした。
A「もしかして黒板消してくれた?」
「うん。」
A「うわ、ありがとう!」
「ええよ。なんでこんなとこで寝てたん?」
A「日誌書こ〜って思って…書いてて…眠くなって?」
「そのまま寝たん?」
A「たぶん。」
「あのな?ほんまに危ないで?」
A「せやんな。真夜中の学校とか怖いもん。」
「それもそやねんけど、ちゃうやん。」
A「え?」
「…A可愛いねんから、他の人が見つけたら何するか分からへんねんで?」
A「!」
「見つけたのが俺やったから良かったけど。」
A「…。」
「A?」
A「…ぇ?」
「どしたん?急に黙って。ごめん、怖かった?」
A「(フルフル)」
「じゃあ、なんで?」
何か言いたそうなAが口を開くのを待ってたら、徐に手首を掴んできて上目遣いのAと目が合う。
A「…ッ健ちゃんカッコいいね。」
たぶん、今の俺は嬉しさと照れと驚きで相当なアホ面。
「…え、なになに、急に。笑」
A「…急に「可愛いねんから」とか言ってきたからそのお返し!」
「え?」
A「…今までそんなこと言わんかったやん。」
「思ってたで。言うてへんかっただけで。」
A「!…日誌出してくる。」
小走りで日誌を出しにいったAは明らかに照れてて。
「はぁ…ヤバかった…。」
足の力が抜けてその場にしゃがみこむ。
初めてあんなに照れたとこ見た気ぃするし、思ってた何倍も照れてるAは可愛かった。
あんな可愛いところ見せられたら、流石の俺でももう待たれへんわ…。
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作者名:鶴 | 作成日時:2024年11月12日 20時


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