小島side ページ18
小島side
Aを送った後、自分の教室に入ったら晶哉から「小島くんはトイレ行ってる」ってことにされてたらしい。
まあ、俺って健康児やから保健室って感じじゃないもんな。しゃあない。
先生に適当な理由つけて伝えといてくれただけ感謝や。
退屈な英語の授業中はずっとAのこと考えてた。
チャイムが鳴った瞬間、晶哉が走ってくる。
晶哉「おめでとう！」
「えっ！？」
晶哉「えっ、流石にくっついたんやんな？」
「まあ。」
晶哉「やったらおめでとうで合ってるやん。」
「いや、察し良すぎて驚いたなぁって。」
晶哉「仲良く授業サボってまで話してんのに付き合ってへんかったら…ビンタやろ。それは。」
「晶哉からそんな単語が出てくるとは。」
晶哉「俺のこと何やと思ってんの？笑」
「え、大事な幼なじみやん。」
晶哉「…うぇ〜い。笑」
「照れんなや！笑」
待ちに待った放課後。
「付き合いました」って伝えて祝ってくれた後は、いつもと何も変わりなく４人で帰ってて。
いつの間にかまっさんと晶哉の暴露大会になってた。
晶哉「やっとやな、正門くん。」
正門「ほんまやなぁ。俺らキューピッドやもんな。」
晶哉「そうよな。」
「なんで２人がキューピッドやねん。」
晶哉「俺らが「行け」って背中押したもんな？」
正門「な。」
A「そうやったん？笑」
正門「ずっと眉間に皺寄せて、明らかに機嫌悪かったから「行ったらええやん」って。」
晶哉「ずっと俺らに相談してきてたくせに恩忘れるん良くないで？」
A「そうだそうだ！」
「ちょっ、晶哉もう喋らんといてくれ。笑」
晶哉とまっさんの変に気を遣わへん、いつも通りのこの空気感がありがたかった。
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作者名：鶴 | 作成日時：2024年11月12日 20時
