2 一年後 Side凛 ページ2
こっちは気が気じゃない。
俺に会わせろというぐらいだから、Aとの関係は知っているんだろう。
娘についた悪い虫は早いうちに排除しておこうってか？
出来ることなら俺はAとはずっと一緒にいたいと思っている。
だが今の俺は時々日払いのバイトをするぐらいで、ただの学生だ。
夢を追うなら安定はまずついてこないだろう。
そう考えているうちに車は目的地へ到着してしまった。
変な汗をかいてそうなぐらい急に緊張してきた。つらい。
玄関には見なれない革靴が一足。間違いない、いる。
最初にリビングへ駆けていったのはAだ。
「父様ーっ！ お久しぶりです！」
「Aか。久しぶりだな。しばらく姿を見ない間に、あいつに似てきたな」
「もう、母様のことを『あいつ』だなんて。また母様が拗ねますよ？」
「おっと、聞かなかったことにしてくれ。清十郎も元気そうだな。それで……松岡くんは、君かな？」
「初めまして。松岡凛と申します」
「凛くんか。初めまして、ふたりの父です。
ふたりとも、早速だが少し凛くん借りるぞ。……なに、そんなに恐がらなくていい」
「は、はい……」
ふたりの父親の背を追う為に踏み出した足が止まる。
後ろからぎゅっとAが俺に抱き付いていた。
驚いた声をあげた俺に、彼も振り向いた。
「A？」
「父様？ 本当に、凛さんに……なにもしない？」
「……あぁ。なにもしないよ。ただ少し、ふたりでお喋りしたいだけさ」
Aの少し悲しみの混じった瞳に、困ったように。まるで幼い子をあやすように言った。
Aはそれを聞いて俺を引き留めるのをやめた。
小さく手を振るが、Aの心配の種は消えてないようだった。
泊まっている間、誰も立ち入ることの許されなかった部屋へと招かれる。
立派なソファに案内され『失礼します』一言断ってから腰掛ける。気分は面接だ。
だがこの本当にオフィスのような一室に、住居としての違和感を感じざるを得ない。
「……あぁ。この家のことは清十郎から聞いていたかな？」
「いえ、借りてるとだけ……」
「ここはね、私が妻と同棲していたマンションなんだ。
恥ずかしい話だが思い出がありすぎて……どうしても引き払えず、部屋を買ったんだよ。
こちらへ仕事で来ることも多いから、別荘のようなものだ。
清十郎の通う大学がそばにあるというから『貸してやっている』のさ」
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Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» ばりばりｗｗ でも私もそんなイメージです(;^ω^) 愛ゆえに…！！ (2014年9月13日 22時) (
レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 宗介は水泳が絡まないと、よくいる男子高校生、っというイメージなので、きっと下ネタばりばりいける派だろうと思って動いてもらった結果がコレになります。コスミの愛ゆえに歪めてしまいました。 (2014年9月13日 22時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - アイス…絶望的ですね…(´・ω・`) 宗介の誘導すごいｗ (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - コスミ＠終わらない夏さん» うああすみませんm(__)m 消しときます(;´Д｀) (2014年9月12日 15時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
コスミ＠終わらない夏(プロフ) - Aliceさん» 喜んで頂けてなによりです！ ですが、曲名はその通りなのですが、検索避けの為に曲名は晒さないでおいて頂けると嬉しいです。調べれば分かる程度に濁した意味がなくなってしまいますので……。 (2014年9月12日 14時) (レス) id: a3fcdb67fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コスミ
| 作成日時：2014年7月17日 0時
