副編集長のイタズラ大作戦！【きゅけ】

お仕事、お疲れ様　-ko-chan- ページ6

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扉を開けて中に入ろうと思ったら、先に扉が開き中から出てきた黒影に、思わず仰け反った。


「あれ、A、何してんの？」

たった今、居間から出てきた拓司が声を掛けてきた。
ちょっと予想外だった。拓司がオフィスにいるとは思わなかった。


『拓司くんこそ、何してんの？』

「嗚呼、そういうことか。……俺？俺は今から何か買い出し行ってこようかなって」

普段は付けない "くん" 付けで動画撮影中だということを伝えると、お邪魔しましたと言ってオフィスから出て行った。



よし、これで邪魔者はいなくなった。やっと二人きりだ。……というわけで、作戦を開始していこうと思います！



抜き足差し足忍び足〜♪
と音を立てずに居間に入っていく。居間とはいっても、個人宅のような居間ではなく、ライターさんたちが作業する机がたっくさん並んでいる所である。


そのうちの一角に、私が想いを寄せている彼がいる。
彼はQuizKnockメンバーの中でも年下の方で、現役大学生である。そして、法学部生という私の可愛い後輩である。


丸まった背中に声を掛けようにも、思いの外、集中している模様である。


「あ〜〜！！わっかんね〜！！」

聞いているこちらがびっくりするほどのいきなり上がった大声に肩を震わす。
……っは、び、びっくりしたぁ。


―――そろそろ休憩しないかな……？
かれこれ、５時間は部屋に籠っているこうちゃん。ついさっき、拓司から連絡があり、今の今まで一度も彼は休憩をしていないらしい。


無理やりでも休憩させてあげて、なんて優しい文面が届いたので、作戦実行といきますか！





＿＿＿いざ、れっつごー！








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