副編集長のイタズラ大作戦！【きゅけ】

続き ページ43

じゃあ、俺からいってもいいですかと、先陣を切ったのは須貝さん。


「千歳あめ」

「あ〜長い！！」
「アメ界ではめっちゃ長い！！」


「僕、ふつうですよ。
”長江”」

「あ〜それは長いなぁ〜」
「確かに〜」

「それを言うなら長考も長い」

『長講も長いよ』

「確かに」

初回から順調の面白みのある回答。
関連するんですけど、と手を挙げたオグラくんに回答権を渡す。


「中国」

『包含しちゃってるじゃん！』
「包含はダメよ〜」

「四千年の歴史がある！」

「中国長いって捉えるのあなただけだよ」

「僕は地球一周」

「そう、それも考えた！」

「長江何本分だって話ですよ」

「同じようなんだけど、チリ」

鈴木が言えば、ジャスコ、志賀と三人がチリという回答を掲げる。


「チリが３人もいんじゃん！」

「南北に長いから……」

「待ってそうか！」

「敗戦処理どうする？」

「じゃあ、俺行きます。
”チーズの のび”」

「は？」
「は？」

山上と須貝さんの「は？」が重なり合う。


「チーズには無限の可能性がある！！」

「いや、分子有限個なんで」

「チーズの伸びか直線で迷って」

「直線だろ！！」

「あ、Aさんが直線って出しとる」

「ほんとだー！！！」

『だって、定義上無限じゃん。これ、最強じゃん』

「あっ、そうか！！」

「え？わかってなかったの？？」

「〇〇の○○みたいなのはねー、基本的にダメなんですよ！
”チョイバルサンの覇権”」

「お前もか！！」
「お前もじゃん！！」


皆の声が一斉に重なる。そしてそれはすべて拓司に向けられたもの。


『デジャブ』

「……だね、前にもこんなことあったね」

福良さんとこっそりとおしゃべりをしながら先行きを見守っていると、川上が”長距離走”という回答を出した。長距離走も確かに長いけど、有限じゃん。やっぱり直線には勝てない。


「まあ、これは……チリが正解でしょう」

『ええー』

「だって、お前画面外じゃん！！」

『あ、そうじゃん！じゃあ、画面外大賞で』

「そんなんないわっ！！」

拓司との絡みで笑いを誘う。ほんと、できた奴だよ、この幼なじみはと、つくづく思う。だから、あの人もあまり会いに来てくれないのかな……なんて関係ないことに結び付けて悲しんだ。


「じゃあ、正解は！”チリ”！！」

改めて決まった正解に、全員で拍手を送る。
おめでとう、チリ。今日から君は、「ち」で始まる長いもの代表だ。


そんなこんなで続く収録。次は二問目。

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