副編集長のイタズラ大作戦！【きゅけ】

続き ページ40

「ただ歌うだけだと、QKチャンネルで上げる意味がないので、クイズをしながら歌ってもらいます。
この液晶パネルにクイズを出題します。ホワイトボードを渡すので、自分のパートを歌いながら答えてください。正解の場合は僕が手で大きく〇をつくります。不正解の場合も同様に僕が×をつくりますので、それを目安に回答してください。

正解だった場合、問題は切り替わりますが、不正解の場合は同じ問題を継続します。

タイムリミットは自分のパートが終わるまでです。基本的にはソロで回答していってもらいますが、デュエット(ハモリ)しているときは、お二人とも正解しなくてはいけません。その場合、片方が不正解の場合は×を出しますので」


「はあ？ちょっと、難しすぎない？？」

『いくらなんでもこれはサイコ……パス』

「え？お二人なら完璧にこなせるだろうと思って持ってきたんですよ？
だって、東大生クイズ女王無敗の立川さんと、神と称される河村さん
この二人を並べたら、クイズしながら歌う以外に選択肢はないでしょう」

『否、もっとなんかあったよね！？ねえ！！』

「これは立川に同意。もっと何かあったでしょ」

「何かって何ですか。俺はこれしか思いつかなかったので。
……まあ、お二人がなんと言おうと、ふくらさんにも言っちゃったしやるしかないので……拒否権はありません」


言った。……この人、言い切ったよ。
”拒否権”はないだって？……仕方ない、やってやるしかない。負けず嫌いが発動するじゃないか。



『いいだろう、受けて立つ！
この案を通そうと思った川上よ、後悔させてやろうじゃないか』

「ええ……やるんですか。まったく、仕方がないなぁ...。
いいですよ、僕も受けて立ちます」

「そうこなくっちゃ」







・





その後はなかなかにハードだった。
一発撮りだが、クイズが意外と難しくて……それでも難なくクリアしてしまう河村さんはやはりすごい。

立ち姿すら美しいのだから、形から入るだけでもとても神々しい。
なおかつ、歌声も美声ときた。……もうね、本当に神。これ以外に良いたとえが見つからないくらいには神だった。





「結構うまいんですね、惚れ直します」

『かっ、河村さんも予想以上の美声でした。痺れました』

「あ、……デレました？」

『別に、デレてません！褒めただけです』

「……ふふっ、はははっ！」

『何笑ってるんですか』

「いや、可愛いなぁと思いまして」

『殴りますよ？』

「おぉ、恐い怖い」

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