続き ページ29
『起きろ〜〜!川上くん!!お〜きろ〜〜!!』
ゆさゆさと身体を揺らすと案外すんなり目を覚ました。
『朝だぞ〜!飯買ってきたぞ〜!』
「んん……っ、あ〜、さんきゅ」
『こらこら、二度寝しようとするなっ!もう10時だぞ!講義!!午後だけど、講義!!』
語彙力が低下したが、とにかく起き上がるように促す。……じゃないと、イタズラできない〜〜!!
「んん〜……っ、……おきた、おきた、から」
『起きてない、まだ体を起こしてないでしょ!』
「起こしてくださいよ、Aさんが...」
『あー!こらっ、また寝ようとしないの!!』
無理やり体を起こそうとすれば、なんだかんだ言って、自分の力で起き上がってくれる。
……珍しいな、今日は甘えた川上だ。
寝ぼけ眼で、起き上がった今でもうつらうつらとしている彼の脇にそーっと手を忍び込ませる。
...忍びこまされた手に気づいていないことをいいことに、擽り攻撃を仕掛ける。
「……っ、ちょっ……!!やっ、め……っ!
や、めて、ください……Aさんっ」
『……ふはっ、可愛いとこあるじゃん』
「はぁっ、はっ、も、やめてくださいって……」
『...マジで可愛いんですけど、動画にするのもったいな...』
声を小さくすることで手から意識をそらした瞬間に、彼によって手を払われる。
『あー!』
「……っはぁ、はぁ、はぁ……っ」
いや、脇の下弱すぎじゃん。
『弱点みーっけ!……へへっ』
「んなっ……
――――っはぁ、Aさん、もう出てってくださぃ」
ばさりと布団を頭まで被って、また潜り込んでしまった川上。
『ちょっと、出てきてってばっ』
「嫌です」
『む〜、ごめんって〜!許して〜』
「...ぃやです、さっさと出てってくださぃ」
『……ん、わかった』
大人しく、出てこうとすれば、立ち上がったと同時に手を引かれ、彼のいるベッドに収まってしまう。
『んな……っ!何してっ』
「...狡い。狡いですよ、Aさんばっかり...」
一緒になって潜ってしまった布団の中、外からの少ない光で辛うじて見える彼の顔。
耳まで真っ赤しているではないか……!え、ナニコレ。照れてる?
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唯華c - 了解しました!これからも応援しています!頑張ってください!! (2019年9月30日 1時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西(シャラルー☆)(プロフ) - 唯華cさん» いつも読んでくださってありがとうございます。リクは募集は一応しているのですが、少し複雑なので、公に募集をかける際には、本編の方で公募いたしますので、それまでお待ちください。 (2019年9月29日 11時) (レス) id: 705dc09b7e (このIDを非表示/違反報告)
唯華c - すごく面白いです!(上から目線ですみません!)更新がすごく楽しみです♪ちなみに、リク募などはしてませんか?もし、していたら教えて頂きたいです!これからも応援してます!(最後まで上から目線ですみません(・_・;) (2019年9月29日 0時) (レス) id: 7ff6de5a8e (このIDを非表示/違反報告)
瑞西(シャラルー☆)(プロフ) - みなも。さん» 了解致しました。それでは、宜しくお願い致します。 (2019年8月27日 16時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
みなも。(プロフ) - では私の方で削除させて頂きますね〜。マイナスなコメントは無いに越したことはないので(*^^*) (2019年8月27日 15時) (レス) id: d94cfd6036 (このIDを非表示/違反報告)
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