検索窓
今日:3 hit、昨日:50 hit、合計:57,329 hit

39 ページ40

『お疲れ様です〜!』

「あー!Aちゃん、お疲れー!」

 

オフィスに着けば、いつもの動画メンバーに加え普段あまり見かけないライターの方もちらほらいる。



「おぉ、これが噂の。」



と、声が聞こえた気がして辺りをくるりと見回せば、初めましての方が。

でも私は彼のことを一方的によく知っている。



『田村さん、ですよね?』

「あ、知っててくれたんだ。初めまして。」

『こちらこそ初めまして。高校生クイズの時から見てます。まさか今日お会いできるとは…!』

「さっさと帰るつもりだったけど、顔出して良かったな。」



そう言って笑う田村さん。

うん、相変わらずイケメンでらっしゃる。

田村さんが高校生クイズを沸かせていた当時、私はまだ小学生。
だがその頃既にクイズに興味を持ち出していた私にとって、彼は文字通り憧れの人なのだ。



『私こそ、今日は来る予定じゃなかったんですけど来て良かったです。サンタさんありがとう…』

「それにしてはちょい早だね。」



と、福良さんにツッコまれる。

でも、やっぱり嬉しいもんは嬉しいし、そもそも田村さんが私の事を知ってくれていたという事実がもうヤバい。

興奮を全力で隠しながら田村さんとお話ししていると、奥から須貝さんが声をかけてきた。



「あー!Aちゃん来てる!ちょっとこっち助けて貰って良い?」

『はい!わかりました!…すみません田村さん、本当はもっとお話ししたいんですけれど。』

「いいよいいよ。僕も元々もう帰る予定だったから。またいつか機会があればゆっくり。」

『すみません!失礼します。須貝さん何ですかー?』



田村さんとの夢のようなひとときを終え須貝さんの元へ行けば、そこには須貝さんと食材の数々が。



『これは…?』

「鍋にでもするかと思ってとりあえず食材は揃えて、さて作るかと思ったところでAちゃん来たから。」

『私が作るんですか?』



確かに目の前に並ぶのはお鍋にぴったりな物ばかりだが。



「Aちゃん料理得意って聞いてたからさ。いや、大変だったら無理しなくて良いんだけど!」



と、フォローを入れて下さる。



『いえ、大変とかじゃないですけど、こんな人数分作るの初めてなんで…、手伝って貰っても良いですか?』

「そりゃもちろん!」



全力の笑顔で頷いてくれる須貝さん。

さて、何を作りましょうかね。

40→←epi.38 飲み会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
159人がお気に入り
設定タグ:QK , QuizKnock , kwmr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きゃる | 作成日時:2021年9月10日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。