QK腐情

月夜(河林) ページ6

Side kwmr

林から「大事な話があるんです」と言われて居酒屋にきた
けれど、店の中ではその『大事な話』は出てこないまま、お開きとなった

林「あ、僕から誘ったので会計は僕がします」
河「ん、ありがとう」

林より先に店から出て、なんとなく空を見上げた
河(…綺麗な月)
そういえば今日は満月の日
とてもはっきり見えた
河(そういえばこうやってゆっくり見るのは久しぶりだな)

暫くして、コツ…コツ…と林の足音
その音は隣で消えた
林「…月が、綺麗ですね」
思わず隣を見ると、一瞬目が合い、月に目線が移った
顔が真っ赤になっている
河(やっぱり林はピュアだな)
…こういう時、意地悪したくなってしまうのが僕
河「本当に綺麗だね」
あえて、その答えにはならない返答をする
林「…」
わかりやすく、少ししょんぼりした顔
…ちゃんと伝わってるよ

河「ずっと前から月は綺麗だよ」
林「!!」
驚いて、そして、嬉しそうな顔をしてこちらを向いた
…告白はされちゃったけど、僕が幸せにするからね？
そういう意味を込めて、林の笑顔に笑い返した

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