今日:14 hit、昨日:13 hit、合計:9,203 hit
小｜中｜大
. ページ3
.
♪
ポケットのスマホが小さく震えた。
【今から来てもいいよ】
そのメッセージは、アプリを開く前に取り消されていた。
分かってた。
私以外にもそういう女がいるってこと、分かってたはずなのに。
あの“愛してる”を信じちゃだめだって、“ごめん”がなんの謝罪なのか気づいちゃだめだって。
『…もう…無理だよ…』
私はメッセージアプリから彼のプロフィールを削除した。
蓋をしていた感情が今になって溢れてくる。
あんなに近くにいたのに、私達は何も繋がってなかったんだ。
大丈夫、彼のいない世界に戻るだけ。
ただ、彼がいないだけ。
『…愛されたかったなぁ…』
もう届かない声が、涙になって落ちた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：qk15gabriel | 作成日時：2022年11月28日 3時
