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『……あ、こんにちは』
「こんにちは。片口さん」
講義終わりに寄った図書館を出ると、壁にもたれて本を読む河村さんがいた。
私が声をかけると、驚いた様子もなく本を閉じる。
「オフィス行きますよね？ご一緒しますよ」
『あ、はい。いいんですか？』
「はい」
歩き出す前に携帯を確認すると、川上さんからの通知が。
［川上拓朗:キャンパス付近で不審者でたらしい］
［川上拓朗:迎えに行けん、ごめん］
［川上拓朗:気付けてな］
……なるほど。
『もしかして、待っててくれたんですか？』
「……こちらの図書館に私用があったんですけど、不審者の噂を耳にしたので。ついでに」
長い睫毛を伏せて、気恥ずかしそうな顔をする河村さん。とことん紳士なんだ、この人は。
『ありがとうございます、河村さん』
「いえ。友人の大事な人なんでね」
川上さんと河村さんは、QuizKnock初期メンバーでもある。長い付き合いだろうし、仲もいいんだろうな、と思うと、つい頬が緩む。
「なににやにやしてるんです？」
『いや、にやにやとか、河村さんに言われたくないです』
「僕はこれが通常なんです」
『でも私、河村さんの笑い方大好きです』
「……ほう？」
こっちに目を向けて、綺麗な笑顔を作ってくれる。
なに、ファンサですか……？
「貴方は天然ナントカの気があると聞きましたが、本当にそうみたいですね」
『？どういうことです？』
「世の中、知らなくていいこともあるんです」
河村さんは、相変わらずよく分からない。
でも、そんなところが魅力だと思う。
『私、人間的に好きなのは、河村さんかもしれないです』
「なんですか、ほんとに落としにきてます？」
そういうわけじゃないんですけど、と笑いかけると、目を逸らされた。
『誰よりも綺麗だと思うし、ユーモアや雰囲気はうっかり惚れそうになりますよ。好きなのは川上さんなんですけど』
「貴方が川上を好きなのは分かったので、僕を引き立て役にするのはやめていただけます？」
この毒が彼なりの照れ隠しだと、なぜか分かった。
「まあ、僕も、貴方を気に入ってますよ」
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総合順位が6位に更新されました、
たくさんの評価・お気に入り、ありがとうございます！
個人的に河村さんも推してるので、ちょっと贔屓しちゃいました。
本当に、綺麗な人だと思うんです。
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りんり(プロフ) - 莉華さん» ですので、莉華さんが良ければ、非表示を解除していただいても私が口出しするものではありません。もし気になる読者様から指摘がありましたらこちらで対応しますので、ぜひ気にせず執筆を続けていただきたいです。ご迷惑お掛けしました。 (2020年6月28日 23時) (
レス) id: 5d8255529d (このIDを非表示/違反報告)
りんり(プロフ) - 莉華さん» 返信が遅くなってすみません。また、わざわざ当作品を読んで下さり、対応ありがとうございます。私自身当作品が大して独自性のあるものとは思っていませんし、似たような作品ならむしろ読みたいくらいです。(↑続きます) (2020年6月28日 23時) (レス) id: 5d8255529d (このIDを非表示/違反報告)
りんり(プロフ) - yukiさん» 返信がたいへん遅くなってすみません。報告、ありがとうございます。 (2020年6月28日 23時) (レス) id: 5d8255529d (このIDを非表示/違反報告)
莉華(プロフ) - yukiさん» 当事者です。この作品のことは全く存じ上げておらず、作品を作成しておりました。りんり様のこちらの作品を読ませて頂きましたが、自分でも凄く似ているな、と思いました。当該の作品に関しては非公開という形にさせて頂き、修正致します。大変申し訳ございません。 (2020年4月25日 20時) (レス) id: 907e72034e (このIDを非表示/違反報告)
yuki - すみません。似たような作品が作成されていますよ。(莉華様の｢川上さんが甘々なんですが。｣という作品です。) (2020年4月25日 0時) (レス) id: e5bfab260f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんり | 作成日時：2019年1月26日 22時
