体調が不良気味のようです【QK】-5- (ページ33)

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-20分後-

それから20分くらい経った。

ほぼ毎日会っていて、一緒に仕事をしているのに

何故か話は尽きなくて、本当に楽しい飲み会だった。

ただ、数分前から、腕や足に痒みを感じていた。

そのうち治るだろと思ってたけど

それは治るどころか、どんどん酷くなっていった。

山本｢伊沢さん……！？｣

伊沢｢ん？｣

須貝｢お前、顔……！どうした？｣

福良｢めっちゃ蕁麻疹出てるじゃん！｣

河村｢もしかして伊沢、アレルギー持ってる？｣

アレルギー？

持ってるには持ってるけど……。

伊沢｢持ってます｣

渡辺｢持ってるの！？｣

でも、食べてなくね？

川上｢初耳……何のアレルギーなんですか？｣

伊沢｢ピーナッツ｣

俺の返答に、みんなが一瞬止まった。

須貝｢ピーナッツ？……っていつ食べた？｣

伊沢｢食べて、ませんよ……｣

やばい、ちょっと呼吸が苦しくなってきた。

鞄の中に薬、入ってたっけ？

一応持ち歩けって言われてるから、抜いた覚えはないんだけどな……。

鞄の中を見ると、案外すぐに見つかって

俺は急いで薬を飲んだ。

それから10分くらいすると、少しずつ痒みは治まってきた。

症状がこれだけで済んでるってことは、そんなに食べてないってことなんだろうけど

伊沢｢俺、本当にいつ食べた……？｣

まじでいつなのか分からない。

須貝｢すみませーん！｣

俺が考えていると、須貝さんが急に店員さんを呼んだ

｢はい、どうされましたか？｣

須貝｢あの、この料理に、ピーナッツって使われてますか？｣

｢よく気づかれましたね！そうなんですよ。味に深みを出す為にピーナッツバターを少し｣

店員さんは、須貝さんが舌で感じたと思っているのか、何処か嬉しそうにそう言った。

須貝｢やっぱりそうなんですね、ありがとうございます｣

店員さんが別のテーブルに行くと

須貝｢入ってたらしいよ｣

俺に向かってそう言った。